2010-01-01から1年間の記事一覧

カンブリア宮殿を見て思ったこと

カンブリア宮殿という村上龍のテレビ番組がある。村上龍と小池栄子がホストになって、成功している企業の経営者や政治家なんかを招き話を聞くというスタイルの番組で、僕は存在だけ知っていたけれど一度も見たことがなかった。 これまでその番組を一度も見な…

個性という嘘、支配と被服の選択について

『 若いときっていうのは、大人の着ているものを”崩す””バランスを変える””わざとだらしなくする”ことから、服を着はじめます。学生時代まではそういうふうに反抗していて、そして就職となると常識の中に入る。 でも、そうでしょうか。 一着の服を選ぶという…

公的な青少年の支援という枠組み

青少年の活動を支援する、というような目的で存在している、ある公共施設で働く友人からメールが届いた。 そこには、大学生の青年が施設にやって来て署名を集めていたら「政治活動と宗教活動はここではできない」と言われてやめさせられたのだが、一生懸命な…

宗田理、映画とシナリオ、映像と文章

そうか、そういうことだったのか。 彼は映画監督になりたかったのか。 「私は、終戦後間もなくアメリカ映画を見たときのことを思い出した。当時田舎にいた私は、その映画を一本観ただけで映画の素晴らしさに感動し、将来は映画監督になりたいと決心した。 私…

裸で眠ることが被服の分断した身体を統合することについて

もうずいぶんと寒くなってきましたが、僕は眠るとき、あいかわらず素っ裸です。 子供の時はパンツもはいてパジャマも着て寝ていましたが、大人になってから裸度が増していき、いつの間にか素っ裸で眠るようになっていました。ときどき服やパンツを履いたまま…

石上純也という建築家について、あるいは自由について

「えっ!これはモデルで実は上から吊っている、とかではなくて、本当の本当に立っているんですか?」 「はい、そうです。本当に立ってます。吊ったりとかしてないですよ」 僕達はあっけに取られて、地面から垂直に立てられた細い細い、真っ白な棒を眺めてい…

学祭で大声で売る人が苦手な理由

「学祭の模擬店で大声で品物を売る人が嫌いだ」というようなことをツイッターに書いたところ、「どうして自分の店に客を呼ぶために大声を出している人が嫌いなのか?」という質問を頂きました。ツイッター上では140文字の制約があって、そこで「嫌い」と…

the big bang theory: The Dumpling Paradox, part2

ギョーザ矛盾問題を解け! その2 「それに、ペニー、ゲームにはゲームの倫理ってものがあるんだ」 シェルダンがまだぶつぶつ言いながらリビングへ戻ってきた。 「ペニーはもう帰ったよシェルダン」 「えっ!あっそう。バイバイくらい言ってくれてもいいのに…

the big bang theory; the dumpling paradox, part 1.

僕の大好きな海外ドラマ"The Big Bang Theory"をいくつか書き起こしてみることにしました。ただ台詞を書き起こしただけではシナリオみたいで読み難いし、かと言ってノベライズすると一から小説を書くのと同じくらいの労力がいるので、シナリオに少し肉付けし…

本の紹介:橋本治「これで古典がよくわかる」

最近、橋本治さんの「これで古典がよくわかる」を再読しました。この本には別に有名古典作品の解説が書かれているわけではなく、文字のなかった日本に漢字が入って来て、そして和漢混交文ができるまでの過程、古典だって生身の人間が書いたのだ、ということ…

タイムトラベルとは大げさだけど

真空には本当になんにもないわけではなくて、真空中では常に粒子と反粒子が生成し対消滅している。生成してから消滅するまでの時間が非常に短く、それが至る所で常に起こっているので、僕たちのスケールで見ると均されて何もないように見える。本当は細かな…

放棄されがちな自己決定権の決定権

「自分で何でも決めていい」というのは嬉しいことの筈なのに、実際のところ「自分で何でも決めていい」は恐れられ遠ざけられている。そして人は自分の外部に答えを求める。 たとえば、幸福かどうかというのは、本来は自分で決めて良いことだと思うけれど、「…

昔の人、今の人、未来の人

雨の降る夜に、20世紀のことなんて振り返ったりしている。 僕は子供の頃、古い映画や物語がとても嫌いだった。嫌いというか、怖いというか、もどかしいというか。 それは、その物語の世界に、僕達が現代持っているようなテクノロジーがなかったからだ。電…

トリックスター、憂鬱を吹き飛ばす。

言葉で何か繊細なことを伝えるのは難しい。本当のところ、「私」というものは、あるいは「私」の思考というものは、言葉を通じても伝えることができないし、他のどんな手段を用いても伝えることはできないのかもしれない。 それは丁度、頭の良い、言葉を覚え…

無という神という無

大山へ遊びに行った夜。半分くらいが眠って、半分くらいがまだ起きていて。僕たちは明かりを落としたダイニングで話をしていた。 話はいつの間にか宗教のことになり、友人が「仏教のことを哲学的だとか自由だとか褒めて、キリスト教などの一神教をガチガチの…

流動性という希望

ちきりんさんがブログの新しいエントリで赤木智弘さんのことを書いている。 赤木さんは、著書「若者を見殺しにする国 私を戦争に向かわせるものは何か」と、その元になった論文「「丸山眞男」をひっぱたきたい 31歳フリーター。希望は、戦争。」を2007…

孤独という言葉そのものみたいな

秋の始まりだか夏の終わりだか、まだ蒸し暑い夜。僕はコカコーラを久しぶりに買った。店の表へ出て蓋を開けて口を付ける。顔を上げた視線の先にあるのは一つのクモの巣だった。クモの世界に学校と教科書があるとすれば、そこにお手本として載っていそうなき…

芸術について1

2000年、東京都現代美術館「三宅一生展」。空間デザインを任されたのは当時まだ三宅デザイン事務所にいた吉岡徳仁。 悩む吉岡さんにイッセイミヤケからの言葉。 「子供が喜ぶようなものを作りなさい」 吉岡さんは服がピョンピョン飛び跳ねるような演出を…

大山日記2

(大山日記1の続きです) 2日目の朝は7時起床。まさかこんなに早く起きることになるとは思ってもみなかった。 身支度を整えて、足の裏の切り傷にテーピングをする。今日は投入堂という、観光地としてはかなり険しい山の中にある堂を見に行くので、もう一…

「20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ」を頂きました

新発売の書籍「20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ」( http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d.html/ref=mp_s_a_1?qid=1284622469&a=4887598483&sr=8-1 )を著者の Hiroyuki Hal Shibata(twitter ID ; @HAL_J)さんに頂きました。 僕は英語がそこそこ…

大山日記(1)

つまり、これはダイレクトに宇宙空間を眺めているということなのだ。 星の数が多すぎて、一番簡単に見つかる筈の北斗七星すら見つけることが難しい。 天の川を自分の目で見るのは初めてのことだった。どら焼き型に潰れた僕達の銀河系。内側からそのシルエッ…

おいしい魚の見分け方

先日、ツイッターに友達の昔話を書きました。 茶髪の若造デザイナーが漁師村に研修で行ったらひどい扱いを受けました。そんな中、ある人が魚を釣り上げた時、「ここだ!今しかない!」と、その魚を完璧に処理して捌いて見せたら扱いが一変したという話です。…

移民という言葉がある

移民、という言葉がある。 どこか他の国からやって来た人のことを、僕達はそういう風に呼ぶみたいだ。 最近の日本では、少子化のせいで労働力が減っているから、若い移民を受け入れて彼らに働いて貰おう、という意見もある。 そして、そんな知らない外国人な…

刺青とヘルメット

僕にはずっと刺青を入れたいと思っていた時期があった。単純にそれがかっこいいなと思ったからだ。気に入った服を買ったりするのと同じように。 結局は、何を入れても飽きるだろうし、一生物の模様は選ぶことができなかった。 昔お世話になったKさんという人…

スパイ達の軽やかな生活

さっき手に入れたばかりのメルセデスを、敵の車に躊躇いなくぶつける。それで目的地に付いたなら車はお役御免。そこへ乗り捨てて、あとは飛行機だか徒歩だか。グッバイ、メルセデス。 三日前に引っ越してきたアパートメント。買い揃えたばかりのベッドやテー…

味の素ではどうして嫌なのか

しばらく前、フランスに住んでいる友達がツイッターで「ラーメンを異国の地で食べられるのは嬉しい。でも味に何かが足りない」と言うので、僕は味の素のことを思い出した。 味の素というか、旨味という味覚のことを。旨味というのは日本人が発見したわけだけ…

ネット国会/政党政治

ツイッターで僕は時々「ネット国会」を作ったら面白いんじゃないか、ということを言っていました。 ネット国会というのは文字通りネット上に作る国会のことです。そこには基本的に全ての国民がアクセス可能であり、直接民主制に近い形式で政治が行われます。…

小説

最近、ブログを書くことが困難になってきました。それは多忙の為、書く時間も体力もない、ということではなく、文字通り書くこと事自体が困難になってきたということです。 理由はいくつかあって、それらについて自分でもそれなりに考えてみました。 そして…

スケートボード

妹に二人目の子供が生まれ、お宮参りがあったので行ってきました。 神社に僕がスケボーで現れたので、母親は「またこの人は、、、」という表情でいくつか質問してきた。 「こんなの道で乗っていいの?」 「具体的には法律がないから悪質じゃなかったら捕まら…

東京日記3

11日は夜早めに京都へ戻るので、それほど時間もなく、一人でさっと気になることことを済ませてしまう日。一人観光は苦手だけど、当初はこの最終日半日くらいだけが一人観光の予定で、それくらいなら許容範囲だった。 渋谷駅で岡本太郎「明日の神話」を見る…