2013-01-01から1年間の記事一覧

Nanto Mohaya Portlandというポートランドを紹介したジンの紹介

"Nanto Mohaya Portland" ( https://omoshirocool.stores.jp/ )というジンの存在をTwitterで知り、注文して読んでみました。 念の為に書いておくと、日本語のジンです。 とても良いジンだったので紹介したいと思います。 現在手に入る「ポートランド」をテー…

変態を隠蔽することがイジメと似ていて窮屈なこと

前回の記事に痴漢と変態のことを書きましたが、ほとんど痴漢の話に終始していたので、今回は変態の方に焦点を当てたいと思います。 大人になって、痴漢と変態の多さにびっくりしたという趣旨のことを書いたわけですが、痴漢が多いことと、変態が多いことは、…

大人になって痴漢の多さに驚いたこと

「ちょっと10分くらい女の子の恰好で夜道を歩いたら、変な男に絡まれたり、急に胸を触られた。世の中こんなに酷いのか。。。」というようなことをFacebookで読みました。 僕が大人になって驚いたことの1つは「社会がこんなに性的な変態に満ちていること」…

イノダコーヒーのケーキが不味くて裸の王様だと思ったこと

イノダコーヒーで食べたケーキのマズさに驚いてこの記事を書いていますが、別にイノダコーヒーの悪口を書きたいわけではありません。店の好き嫌いは別れて当然のことなので、僕はもう二度と行かないと思うけれど、何度も行きたいという人がいるのも理解はで…

堀江貴文さんのこと

昨日、堀江貴文さんのサイン会に行ってきました。 「堀江貴文さんのサイン会に行って握手してもらった」というと、ちょっとびっくりされますが、僕は昔から堀江さんのブログや本をずっと読んでいました。 最初に堀江さんのことが気になったのは、昔書いてい…

ヒートテックの過剰広告性について

毎年、寒くなって来るとユニクロの「ヒートテック」の名前を耳にします。文脈としては「ヒートテック着れば大丈夫」「ヒートテック着てないから寒い」という感じで、基本的にヒートテックを信頼する感じで耳にします。 それで、毎年イライラしています。 最…

落ち葉を奪って申し訳ないと樹々に思うこと

最近、落ち葉を掃除する機会がよくあって、いつも微かな罪悪感を感じながら掃除をしています。地面がきれいになるのは心地良いことですが、本来はこの地面の上で朽ちて養分となるべきであった葉っぱを取り除いて持ち去るのは、樹々には申し訳のないことです…

ニワトリを殺して食べたこと

これまでの人生で、意図的に生き物を殺して食べことは2回しかない。一度目は、もう十数年前の事。魚を釣って、その場で殺して焼いて食べた。 そして2度目は昨日。殺したのはニワトリだ。昨日僕はニワトリを殺して食べた。 食べ物、特に「肉」のことを気に…

プラトンのロバ

論理的なロバの話があります。 そのロバは理想的な意味合いで論理的です。すべての動作を完全にロジックに従って行うわけです。 このロバの左右等距離に、全く同じエサを置いたらどうなるかという話なのですが、お話ではロバは餓死してしまうことになってい…

コーヒーとチョコレートとピースと奴隷

僕がコーヒーを飲むようになったのは、30才を過ぎてからなので、だから、まだ3,4年というところです。 昔、コーヒーを飲むと気持ち悪くなっていたので、僕にはコーヒーは飲めないと思っていました。30歳くらいのときに、思い切って飲んでみて、そして…

人形峠ウラン鉱山残土

1955年に「原子力平和利用博覧会」という催しがあったらしい。日比谷公園で原子力列車の模型など、”素晴らしい原子力の未来”を印象付ける展示が行われ、36万人の来場者があったということだ。 原子力は、まだ貧しかった日本に、1つのビジョンを示した…

ブックスタンドがとても便利なこと

ELECOM EDH-004 ブックスタンドクリエーター情報なしエレコム 今回の記事は、商品の宣伝です。 僕はアマゾンのアフィリエイトにも入っているので、アフィリエイトで小遣い稼ぎが狙いなのか、と言われれば完全には否定しませんが、どうでもいい商品についてブ…

東京五輪がもたらす希望とは何か

2020年のオリンピックが東京での開催になりました。オリンピックには全く興味がないのですが、今回はショックを受けています。 IOCが東京での開催を発表する前日、Twitterにはオリンピック関連の発言が結構たくさん並んでいて、その中に「外資系証券会社…

広告化社会と演出化する消費者

先日、ファブラボ関連のイベントが横浜であったので、関東まで行ってきました。東京で電車に乗って街を眺めているとき、街中と車内の至る所に貼られている広告にイライラして「広告化社会」という言葉を思い付いたのですが、検索してみると既に1982年に…

『風立ちぬ』を見て驚いたこと、への追記

(今回も『風立ちぬ』のネタバレがあります) 前回『風立ちぬ』のことを書きました。アクセス数が物凄くて、改めて宮崎駿監督の人気を思い知りました。「一番納得いった批評」という好意的な感想から、「岡田斗司夫のパクリ」という批判も頂きました。岡田さ…

『風立ちぬ』を見て驚いたこと

宮崎駿の『風立ちぬ』を見ました。かなり驚いたので、感想を書きたいと思います。いわゆる”ネタバレ”がありますので、まだ見てない方は読まれない方が良いと思います。映画を見たこと前提に書きますので、まだの方には意味がわかりにくいかもしれません。 「…

TETSUO rave part1 自然編

ちっぽけな橋の上に座り、水面の方へ脚をブラブラさせながら、プラスチックカップに入ったコカコーラを飲んでいる。絶え間なく変化する水面の形状が、光の屈折方向をあちこち動かし、その所為で水中の光景はフラフラ定まらない。川底の石も、魚たちも、落ち…

書評:『死刑』 森達也

死刑 (角川文庫)森達也角川書店 知らないことがたくさんある。 もちろん、そんなことは常識だ。僕達はこの世界のことをほとんど何も知らない。知らなくても(たぶん)問題なく生きていけることも知っている。日々の糧を得るために会社にでも行き、決められた…

量子力学ミニレクチャー@つくるビル(2013年5月23日)

先月の終わり「量子力学のお話会」を、五条新町の「つくるビル」で開催させて頂きました。当初「7,8人でテーブルを囲んで90分くらいで小さくやってみよう」と言っていたのが、10名の方に来て頂き、調子も出てきて2時間半喋り続けてしまいました。 は…

TETSUO rave part1

蛍にはまだ早すぎると思っていた。でも、谷間を高く跳ぶ薄らかな緑色の輝点は確かに蛍の放つ蛍光だった。僕は車で5分程、山中の無人駅まで、けして広くはない道を走り、友達の友達を迎えてきたところだ。一通りの自己紹介を車中で済ませ、ドアを開け外へ出…

12歳

もう34年間も生きてきたので、大体自分がどういった人間なのかも分かってきたつもりですが、僕は概ね勉強するのが好きな人間だと思います。 今も学びたいことが山の様にあり、死ぬまでの限られた時間を考えれば、それらの大半を知ることなく人生を終えるの…

書評:『文化系のためのヒップホップ入門』

文化系のためのヒップホップ入門 (いりぐちアルテス002)クリエーター情報なしアルテスパブリッシング ここのところベーシック・インカムの話ばかり書いていましたが、今回は少し話を戻してヒップホップのことを書きます。 しばらく前の記事で、都築響一さん…

ベーシック・インカム/社会的責任/伝統工芸

ベーシック・インカムの批判に「社会的な責任からの逃避」ではないかというものがあります。 労働というのは社会的な責任を果たすことでもあるので、労働をしないというのは社会的な責任を果たさないということだ、というわけです。 これは耳触りの良い、も…

書評:『あなたを天才にするスマートノート』岡田斗司夫、その2

最近、同じような悩みをいくつか立て続けに聞きました。 「自分が一体何をしていいのか、何をしたいのか分からない」というような感じのことですが、より具体的には「休みの日に特にしたいこともなくて、出かけたりはしてるけど、実は暇潰ししてるだけで虚し…

働かなくてもいい、というデータ。ベーシック・インカムについて再び

小学生の時、学校に作業所で働く障害者の人達がやって来て、体育館で交流会みたいなものが開かれた。彼らが普段どのようなものを作っているのかとか、作業の様子などを僕達は見せてもらった。 ある場面で、僕はものすごい衝撃を受けた。 その女の子はほとん…

書評:『ベーシック・インカム入門』山森亮、その2

ベーシック・インカム入門 (光文社新書)山森亮光文社 すっかりベーシック・インカムのブログになっていますが、前回の記事では書き足りないので、引き続き山森先生の『ベーシック・インカム入門』について書きます。 ベーシック・インカムとは何か、あるいは…

書評:『ベーシック・インカム入門』山森亮

ベーシック・インカム入門 (光文社新書)山森亮光文社 ここのところしきりにベーシック・インカムと言っていますが、やっと山森亮さんの『ベーシック・インカム入門』を読みました。 そして、ついに帰って来れなくなってしまいました。 帰って来れないという…

書評:『ソーシャル・デザイン』グリーンズ編

ソーシャルデザイン (アイデアインク)グリーンズ編朝日出版社 ソーシャルデザインというのは、なんとなく胡散臭い言葉ですね。 僕にはデザイン業界の友達もいるし、そもそも父がデザイン業界の人間なので、デザインというものを否定するのは心苦しいのですが…

書評:『働かざるもの、飢えるべからず。』小飼弾

働かざるもの、飢えるべからず。 だれのものでもない社会で、だれもが自由に生きる――社会システム2.0 (サンガ新書)小飼弾サンガ 前々回、岡田斗司夫さんと小飼弾さんとの対談『未来改造のススメ』を紹介しました。 基本的にはベーシック・インカムの本として…

書評:『独立国家のつくりかた』坂口恭平

独立国家のつくりかた (講談社現代新書)坂口恭平講談社 坂口恭平さんの新政府に”納税”が行われているのを見ていて、僕もなけなしのお金の中から僅かな納税をすることにしました。 「えっ!」という感じです。自分でそう思います。 何が「えっ!」なのかとい…