2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

コルビジュエ。

大学に安藤忠雄さんがやってきて、講演会があった。 僕は安藤さんの講演を昔にも一度聴きに行ったことがあって、そのあと彼がテレビで話していたことがこのときの講演と大体同じだったことと、同じ話が多いという先輩の言を踏んで今日は講演を聴きに行くのは…

青と緑のパッセージ。

伊吹山という山が、滋賀県と岐阜県の県境にあって、昨日僕たちはそこまでドライブに出掛けた。ちょうど去年の初夏にも、僕たちは岐阜県の養老(主に養老天命反転地)までドライブに出掛けていて、だいたい同じルートを通って岐阜県を目指した。立ち寄ったセ…

ダンスパーティー。

迷路の攻略法の中に左手法というものがある。 これはもっとも原始的な方法だといってもいいと思うけれど、左の壁をずっと伝っていくとやがて出口にたどり着く、というものだ。 あらゆる分岐点で、単に左を選べばいい。何も考える必要もないし、迷う必要もな…

フリップ。

先日の朝、自転車に乗っているとゴミ捨て場に3人掛けの大きなソファーが落ちていた。70年代後期から80年代に入った頃の雰囲気を持つなかなかかっこいいソファーだったし、ちょうど研究室にごろりと横になれるくらいの大きなソファーが欲しかったので、…

海洋生物学者。

JR福知山線で脱線事故が起きてから一ヶ月が経つと、昨日のニュースで言っていた。 事故が起きた日、珍しく母親からメールが来て、そこには「まさかとは思うけれど電車に乗っていたんじゃないかと気になるから連絡しなさい」と書いてあった。 もちろん、僕は…

リフレクション。

ポケットからイヤホンを引っ張り出すと、クリップがくっついていた。そのクリップを一体いつポケットに入れたのか記憶にはないのだけれど、でもクリップは確かにイヤホンにくっついていて、それも文字通りぴったりとくっついていた。 どうしてイヤホンにクリ…

メキシコといえばアミーゴ。

これまでの僕の生き方というのは、どちらかというと「犬も歩けば棒に当たる」といったタイプのずいぶんとフラフラしたものだった。目的を定めて、戦略を練り、そして気合を入れて最短コースを突っ走る(とこないだ堀江社長の単語集”ホリタン”を立ち読みして…

ヤングアメリカン。

外では雨が降り、子供の猫が鳴いていて、そして軽い喪失感の中に自分がいるのなら、そんな夜、人は何をすればいいのだろうか。ある人は掃除だと言い、またある人はお酒を飲んで寝てしまうと言った。残念ながら僕の部屋はピカピカで、それからお酒なら十分に…

リトルツインズと赤い自動車。

ドイツからやって来たダンス学生たちの舞台を見に行くことができなかった。かわりに僕は中学3年生の女の子に物体の運動について教え(主に速度のことを)、それからほとんど最終に近い電車に揺られて帰ってきた。そうして、とても楽しみにしていた木曜日は…

ほっそりと伸びた腕。

友達が、その友達から借りたCDが、二人の間を行き来する少しの間、僕の研究室にあったので、「これ、今借りていい?」と言って、パソコンに取り込んだ。 そのCDというのは元ジュディ・アンド・マリーのゆきちゃんのアルバムで、僕は最近の邦楽事情にはひどく…

半島から見た海のヨット。

いつも選ぶべき話題を間違える。 電車を降りたあと、なんであんな話をしたのだろうかと後悔した。 他に話すべきことはいくらでもあった。 今日は松尾でバーベキューをしました。 待ち合わせ場所に向かう電車の中で、僕は山折哲夫の「死の民俗学」という本を…

チェッカー。

昨日の夕方、慌てて図書館へ行き、閉館間際の10分間で本を適当に借りた。 レヴィナスと村上春樹と山折哲夫と、それから「やってみよう、地域通貨」という変わった本を借りた。 「やってみよう、地域通貨」といタイトルには本当にインパクトがある。 「やっ…

まるで外国みたい。

外ではひどい雨が降っていて、僕としては本当は食べ物を買いに行きかったけれど、でも部屋の中にいるしかなかった。考えてみるとそれほどお腹がすいている、というわけでもないような気がした。 身体性、ということを時々考える。 言葉の持つ身体性、あるい…

手紙。

スターバックスでエドガー・アラン・ポーを読みながら待っていてくれると言うのなら、僕としてはどんなに雨が強く降ろうとも出掛けるしかない、しかも、彼女は夏が終わればヨーロッパの小さな国に留学して、たぶん1年か2年はもう日本に戻ってこないのだ。 …

メアリー、ジェット族になる。

お金持ちになることに決めた。 誰だって漠然と「お金持ちになりたいなあ」とは思うだろうし、僕だってぼんやりとそう思っていたけれど、その為には具体的に何をすれば良いのかよく分からなかった。会社を作ろうといつも友達と話しているけれど、なかなか具体…

犬とサッカー。

梅田の街は休暇を楽しもうとする人々で溢れ返っていた。僕は先日見たロスト・イン・トランスレーションの影響で、自分が全くの異邦人であり見知らぬ国の見知らぬ街を歩いているような錯覚に陥った。なんなんだろうこの人々は。この広告は。この文字は。 もち…

3人姉妹、花火を振り回す。

ベルリンフィルのピクニックコンサートがテレビで流れていた。 野外で、あんなに楽しそうに観客もオーケストラも生き生きと音楽を楽しんでいるクラシックのコンサートを僕は見たことがない。 ロケーションもとてもきれいだった。とても行きたくなった。 一昨…