2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

西海岸旅行記2014夏(51):6月21日、仁川国際空港、関西国際空港、死んだ家について

飛行機は3列シートの真ん中だった。通路側は大柄な何人か良くわからないおじさんで、自分が大柄なのを分かっていて小さく座っている。いきなりヘッドホンとアイマスク。窓側は髪の長い韓国人の女の子で、本を読みながらいかにも韓国人っぽく舌打ちしてため…

西海岸旅行記2014夏(50):6月19日、ロサンゼルス国際空港、僕は帰るのが嫌いだ

左手に沈みゆく太陽。深まる夕暮れの中、湾岸道路を北上してロサンゼルスを目指した。音楽は掛けていないし、ラジオも点いていない。別に感慨に浸っていたわけではなく、iPhoneの音楽はチャイニーズ・シアターで全て消去していたし、ラジオも最初はいいと思…

西海岸旅行記2014夏(49):6月19日、ソーク研究所、陰影の鋭い突然の終幕

少し店を見て回ったあと、僕達は結局"SUSHI ROCK"という日本料理屋へ入った。ここは変な名前だからずっと前に通った時から気になってはいたとマックンが言う。店内は若干の高級感を出そうとした作りだったが、定食があったのでトンカツ定食を頼む。店はビル…

西海岸旅行記2014夏(48):6月19日、ラホヤ、輝く街と謎の洞窟

翌日は昼過ぎに起きて身支度した。今日はマックンも休みなので、2人でどこかへ行こうということになる。僕の観光に対する熱意のなさは彼も了解済みだ。 「カールスバッドはレゴランドが有名だけど、まあ行かないよね」 「そうだね、行かないね。どういうと…

西海岸旅行記2014夏(47):6月18日:カールスバッドの長く短い夜

ミッドウェイ博物館を出た後、どこか気分の良さそうなところでゆっくり書物でもできないかと思っていたが、海沿いは大抵だだっ広くて日光もきつい。なかなか良さそうな場所がないので、面倒になってカールスバッドまで戻った。お腹が空いていたのでクッキー…

西海岸旅行記2014夏(46):6月18日:サンディエゴ、空母ミッドウェイの乾いた午後

翌日、僕は昼前まで寝ていて、起きたらマックンは既に会社へ出掛けていた。部屋は3階で、バルコニーの向こうは適度に開けている。落ち着いた昼前のアパートメントの影と、樹々の囁き、それからプールの水音。 昨日の夜、マックンにいくらか観光スポットを教…

西海岸旅行記2014夏(45):6月17日:カールスバッド、巨大資本チェーンと地方と再会

パサデナを出てから、悪名高き世界最大のスーパーマーケット、ウォルマートへ寄った。 ウォルマートは一時期、出店地域の小さな店を壊滅させることでかなり批判されていた。出店計画を発表すると地域住民が反対運動を起こしたりする。僕は、こういう批判には…

西海岸旅行記2014夏(44):6月17日:カリフォルニア工科大学、残り物のピザを食べる

翌朝、寝不足の体にシャワーを浴びてホテルを出た。11時にはロサンゼルス国際空港にクミコを送り届けなくてはならない。駐車場のフォルクスワーゲンは無事だった。オッケー、これでこの若干危なっかしいホテルはクリアだ。今日もロサンゼルスの空はこれで…

西海岸旅行記2014夏(43):6月16日:ロサンゼルス、ウエストコースト・ジャパニーズ

ベニス・ビーチを一頻りウロウロしてから、車を1時間ほど走らせて小高い丘の上にある住宅地へ向かった。クミコが昔住んでいた家があるのでその前で記念撮影をする。 それから、夕食の約束があったのでレドンドビーチの駐車場に車を駐めた。レドンドビーチは…

西海岸旅行記2014夏(42):6月16日:ロサンゼルス、ベニス・ビーチ、スケートボードは魔法

ベニス・ビーチの近くで適当に車を駐めるつもりだったが、空いているスペースがなかったので、「まあこの際有料でもいいか」と、道路沿いに現れた駐車場へ車を乗り入れた。係の男がやってきて「20ドル」と吹っ掛けてきたのでやめる。 「じゃあ、10ドルで…