2017-01-01から1年間の記事一覧

シェア工房が開く移動生活時代の一端について

2010年代は、後に「人々が場所や物への固執を辞めて移動し始める準備期間」という風に評価されるのではないかと思う。LCCが世界中を飛び回り、AirBnBやシェアオフィスやuberやカーシェアリングが現地で必要になるインフラを提供してくれる。そういう時代…

革命としてのFusion360

IT革命、なんてもうとっくの昔に死んだ言葉だろうか。革命という言葉には「物凄く急激な」というイメージがあって、その「急激」の度合いは視座の取り方によって変わってしまうから、たとえば10年とか20年で起こった変化のことを「革命」と感じるのは、…

循環する有機物とバスルームの羽虫

排水口の周りなんかで時々見かける、小さな羽虫がいる。丸いような三角のような形の灰色のやつだ。この虫の名前はチョウバエと言って、水周りを放っておいて汚泥のようなものが溜まってくるとそこに発生する。新しい部屋に引っ越したとき、お風呂が変な設計…

動的なIoT、静的なIoT;人工知能とチップを埋めないIoT

今日、IoTのことが話題に登って、そんなに話をしている暇はなかったのだけど、最近IoTについて自分がどう思っているのかが少しまとまった気がする。 IoTのちょっと未来を考える時、真っ先に頭に浮かぶのはアマゾンがシアトルに作るだか作ったかだかのコンビ…

世界中の家:タイムマシンを呼んだこと。

はじめて絶望したのは小学生のときで、小学生には無限の可能性がありそうなものだけど、絶対にできないことがあると気が付いた。 それは「世の中にある全ての家の中を見る」ということだ。 新しい友達なんかができて、家に遊びに行くのがとても楽しかった。…

定住時代の終わり;HOUSEから「ubiquitous bNs」へ

トレーラーハウスを買おうと思っているという話を聞いたのと、物件を見に久しぶりに不動産屋へ行ったのが合わさり、住む場所について色々考えたり思い出したりしている。 僕は今のところは賃貸で物件を借りて1年とか2年、普通にそこへ帰る生活をしているけ…

この世界の無限の計算量

よく覚えていないので間違えているかもしれないけれど、たぶん大江健三郎がどこかに子供時代の思い出を書いていた。学校でドキュメンタリー映画みたいなものを見る機会があって、その中に樹の枝や葉がアップで撮られたシーンがあった。画面の中で枝や葉が大…