2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

流動性という希望

ちきりんさんがブログの新しいエントリで赤木智弘さんのことを書いている。 赤木さんは、著書「若者を見殺しにする国 私を戦争に向かわせるものは何か」と、その元になった論文「「丸山眞男」をひっぱたきたい 31歳フリーター。希望は、戦争。」を2007…

孤独という言葉そのものみたいな

秋の始まりだか夏の終わりだか、まだ蒸し暑い夜。僕はコカコーラを久しぶりに買った。店の表へ出て蓋を開けて口を付ける。顔を上げた視線の先にあるのは一つのクモの巣だった。クモの世界に学校と教科書があるとすれば、そこにお手本として載っていそうなき…

芸術について1

2000年、東京都現代美術館「三宅一生展」。空間デザインを任されたのは当時まだ三宅デザイン事務所にいた吉岡徳仁。 悩む吉岡さんにイッセイミヤケからの言葉。 「子供が喜ぶようなものを作りなさい」 吉岡さんは服がピョンピョン飛び跳ねるような演出を…

大山日記2

(大山日記1の続きです) 2日目の朝は7時起床。まさかこんなに早く起きることになるとは思ってもみなかった。 身支度を整えて、足の裏の切り傷にテーピングをする。今日は投入堂という、観光地としてはかなり険しい山の中にある堂を見に行くので、もう一…

「20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ」を頂きました

新発売の書籍「20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ」( http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d.html/ref=mp_s_a_1?qid=1284622469&a=4887598483&sr=8-1 )を著者の Hiroyuki Hal Shibata(twitter ID ; @HAL_J)さんに頂きました。 僕は英語がそこそこ…

大山日記(1)

つまり、これはダイレクトに宇宙空間を眺めているということなのだ。 星の数が多すぎて、一番簡単に見つかる筈の北斗七星すら見つけることが難しい。 天の川を自分の目で見るのは初めてのことだった。どら焼き型に潰れた僕達の銀河系。内側からそのシルエッ…

おいしい魚の見分け方

先日、ツイッターに友達の昔話を書きました。 茶髪の若造デザイナーが漁師村に研修で行ったらひどい扱いを受けました。そんな中、ある人が魚を釣り上げた時、「ここだ!今しかない!」と、その魚を完璧に処理して捌いて見せたら扱いが一変したという話です。…

移民という言葉がある

移民、という言葉がある。 どこか他の国からやって来た人のことを、僕達はそういう風に呼ぶみたいだ。 最近の日本では、少子化のせいで労働力が減っているから、若い移民を受け入れて彼らに働いて貰おう、という意見もある。 そして、そんな知らない外国人な…

刺青とヘルメット

僕にはずっと刺青を入れたいと思っていた時期があった。単純にそれがかっこいいなと思ったからだ。気に入った服を買ったりするのと同じように。 結局は、何を入れても飽きるだろうし、一生物の模様は選ぶことができなかった。 昔お世話になったKさんという人…

スパイ達の軽やかな生活

さっき手に入れたばかりのメルセデスを、敵の車に躊躇いなくぶつける。それで目的地に付いたなら車はお役御免。そこへ乗り捨てて、あとは飛行機だか徒歩だか。グッバイ、メルセデス。 三日前に引っ越してきたアパートメント。買い揃えたばかりのベッドやテー…