2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

公的な青少年の支援という枠組み

青少年の活動を支援する、というような目的で存在している、ある公共施設で働く友人からメールが届いた。 そこには、大学生の青年が施設にやって来て署名を集めていたら「政治活動と宗教活動はここではできない」と言われてやめさせられたのだが、一生懸命な…

宗田理、映画とシナリオ、映像と文章

そうか、そういうことだったのか。 彼は映画監督になりたかったのか。 「私は、終戦後間もなくアメリカ映画を見たときのことを思い出した。当時田舎にいた私は、その映画を一本観ただけで映画の素晴らしさに感動し、将来は映画監督になりたいと決心した。 私…

裸で眠ることが被服の分断した身体を統合することについて

もうずいぶんと寒くなってきましたが、僕は眠るとき、あいかわらず素っ裸です。 子供の時はパンツもはいてパジャマも着て寝ていましたが、大人になってから裸度が増していき、いつの間にか素っ裸で眠るようになっていました。ときどき服やパンツを履いたまま…

石上純也という建築家について、あるいは自由について

「えっ!これはモデルで実は上から吊っている、とかではなくて、本当の本当に立っているんですか?」 「はい、そうです。本当に立ってます。吊ったりとかしてないですよ」 僕達はあっけに取られて、地面から垂直に立てられた細い細い、真っ白な棒を眺めてい…

学祭で大声で売る人が苦手な理由

「学祭の模擬店で大声で品物を売る人が嫌いだ」というようなことをツイッターに書いたところ、「どうして自分の店に客を呼ぶために大声を出している人が嫌いなのか?」という質問を頂きました。ツイッター上では140文字の制約があって、そこで「嫌い」と…

the big bang theory: The Dumpling Paradox, part2

ギョーザ矛盾問題を解け! その2 「それに、ペニー、ゲームにはゲームの倫理ってものがあるんだ」 シェルダンがまだぶつぶつ言いながらリビングへ戻ってきた。 「ペニーはもう帰ったよシェルダン」 「えっ!あっそう。バイバイくらい言ってくれてもいいのに…

the big bang theory; the dumpling paradox, part 1.

僕の大好きな海外ドラマ"The Big Bang Theory"をいくつか書き起こしてみることにしました。ただ台詞を書き起こしただけではシナリオみたいで読み難いし、かと言ってノベライズすると一から小説を書くのと同じくらいの労力がいるので、シナリオに少し肉付けし…

本の紹介:橋本治「これで古典がよくわかる」

最近、橋本治さんの「これで古典がよくわかる」を再読しました。この本には別に有名古典作品の解説が書かれているわけではなく、文字のなかった日本に漢字が入って来て、そして和漢混交文ができるまでの過程、古典だって生身の人間が書いたのだ、ということ…

タイムトラベルとは大げさだけど

真空には本当になんにもないわけではなくて、真空中では常に粒子と反粒子が生成し対消滅している。生成してから消滅するまでの時間が非常に短く、それが至る所で常に起こっているので、僕たちのスケールで見ると均されて何もないように見える。本当は細かな…