2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ブッダ、フロイトを説き伏せるの巻

僕は子供の頃から結構”仏教”が好きでした。 禅で武装して宗教の勧誘の人を煙に巻く、みたいなことを楽しみにする嫌な子供でした。 仏像を拝んだりお経を上げるのではなく、原始的な仏教、ゴータマ・シッダルタの言った事がとても好きで、なんかこの人はカッ…

技術が認識を書き換えるということ

PCの中を整理していたら2003年に書いたものが出てきたので載せます。 ________________________________ 録音された自分の声が自分の思っていた声と異なっている、というのは 良く知られた事実だ。 それは普段、自分の…

青い光の中で「美しさ」を発見したこと

その頃、僕はまだ名古屋に住んでいて幼稚園に通っていたと思う。朝方にふと目が覚めると、部屋の中は静かで深い、しかし新鮮で軽快な瑠璃色だった。 あまりにきれいなので、僕はびっくりして、どうしたら良いのか分からなかった。 当時、家族4人で一つの部…

書評『芸術闘争論』村上隆:四畳半でもトレンディでもなく

「四畳半でもトレンディでもなく」という書き出しを思いついてメモを取り、うまく続きが書けなくて放っておいたことがあります。そのフレーズを、昨日、村上隆さんの『芸術闘争論』を読んで思い出しました。 『芸術闘争論』は極めて密度の高い書籍でした。最…

ネズミと太陽と雪

ネズミがこっちを見上げていた。 スーパーマーケットへ行こうと、アパートの一階の廊下を歩いていると、どこからかキュルキュルと小さな音が聞こえた。最初、機械か何かの音だろうと思ったけれど、どうやらそこには生き物の気配があり、辺りをよくよく探して…

ノルウェイの森とフロイトの悪魔

年末に映画「ノルウェイの森」を見た。 村上春樹さんの書いた原作、「ノルウェイの森」は1987年に日本で発売されてベストセラーになった作品だ。 僕が読んだのは多分7,8年前で、どういう話だったのかぼんやりとしか覚えていない。 村上隆さんは映画版…