2009-01-01から1年間の記事一覧

JaPaNeAsE.

1986年のアメリカ映画『gung-wo』を見たときに、私が最初に連想したものはソフィア・コッポラの『lost in translation』(2003年、アメリカ)であった。前者においてマイケル・キートンが日本へ圧搾自動車を誘致しに行った場面と、後者の映画で大部…

yoke.

恥ずかしいことを告白しようと思う。 僕はこのとき意気地無しで無能だった。昔話ではありません。つい、先週の金曜のことです。 金曜日の夜、僕は携帯電話で話をしながら自転車に乗っていた。近所のある交差点に警官が6人くらい立っていて、事件でもあった…

20090822-0908.

2009年8月22日土曜日。 Tにテキサスから客人があり、一緒にワールドへ行く。2,3年ぶりでMちゃんにばったり会うと、以前会ったとき「3年もフランスへ行くらしい」と言っていたSちゃんが丁度三日前に帰国したとのこと。時間というのはこういう風…

open source.

僕がはじめて「近しく」という言葉を目にしたのは漱石の小説だか随筆を読んでいるときだったと思う。本当にもううろ覚えだ。「近しく」じゃなくて「少しく」だったかもしれない。どちらにしてもあまり目にすることのない言い回しで、その違和感が心地良く、…

選挙。

30歳になって生まれて初めて選挙に行った。18年振り、通っていた小学校に足を踏み入れて変な気分だった。投票場が設けられていた体育館は僕達が使っていた物ではなく、いつの間にか新しく建てられた物だった。それは僕が給食に出た枇杷の種を植えた校庭…

国民審査に行こう!

もう選挙の日のお昼なので、取り急ぎ。 僕達の一票は住んでいる場所によって価値が違います。 一人一票実現国民会議 このサイトでは自分の一票がどれくらいの重みを持っているのかが、選挙区を入力すれば分かります。 僕は衆議院選で0.54票でした(多分…

日本の農業。

僕の祖父は元々兼業農家で、仕事をやめてからもお米を少し作っている。見ていて思うのは、少しだけ田んぼを持ってお米を作ることにどれだけメリットがあるのだろうということだった。もちろんお米がたくさんあって、いくらでも食べられるのは嬉しいけれど、…

we like hammocks!!!

ヘネシーハンモックが欲しくて仕方ない。 http://www12.ocn.ne.jp/~nature1/hen.htm これはサイトに書いてあるコピーです。 『Hennessy Hammock ヘネシーハンモック それはハンモック、それはイス、それはソファ、それはテント 、、、、それは スーパーシェ…

space in the pot.

I found an interesting story on the web. I agree with this story only on some parts, not all. But this is a very good example of "How strongly a metaphor can have a persuasion". This story was written in Japanese. Kinda Japanese I don't li…

曖昧な未来の天気。

先日、あるシンポジウムで統計学の専門家が 「電話調査にしても、インターネットの調査にしても、世論調査にはそれぞれ調査対象となる母集団に偏りがあって、でも各機関、その偏りを出来る限りなくす努力はしていて、もうできる限りのことはしているわけです…

one.

こんなに奇妙なお盆は初めてのことだった。 激しいノックの音で目を覚まし、ドアを開けると2人の友人が廊下に立っていた。女の子は泣くじゃくり、男は真剣な表情で僕の助けが必要だと言った。そして2人とも裸足だった。 朝6時15分。僕の8月16日はこ…

セラピー的な動物園。

先月から大学の美術工芸資料館で、造形工学科の先生達がデザインした製品、模型などが展示されていて、それを見に行ったときにどうしてか旭山動物園の話が出た。僕は、このブログにも何度か旭山動物園の悪口を書いているように、あまりこの動物園にはいい思…

ブッダならこう言うね!

自分がとった行動について人が理解してくれないとき、それで説明するとなるととても話が長くなってしまう場合、何かパッと説明できる、少なくとも相手をなんとなく納得させることができる言葉がないかな、と思って考えてみると「仏教」という言葉が浮かんだ…

カラフルな外套を着た二人。

少し強めの雨が台風に変わったという話だ。僕の窓のすぐ外では、4階の高さに張っている細くてしなやかな木々の枝がザワリザワリと、いかにも嵐に似た音を立てて、それで木々という生き物がまるで動物のように見える。キリンを庭に飼ったらこんな気分なのだ…

it's a sony!!!

sonyが自動的に上下左右に首を振って、顔を認識し焦点はもちろんのこと、ズームもして構図を選んで撮影するデジカメを発売しました。 やったー!

sound.

2009年8月5日水曜日。 Lにばったり食堂で会った。 彼女とは大学院の同期で、入学試験も一緒に受けたし、修士課程も一緒に卒業して、博士課程にも一緒に進学した。流暢な日本語を話すので、最初見たとき日本人かと思ったけれど中国人の女の子だった。…

light.

この間の日曜日、文化博物館で開催中の藤城清治展にYと行ったところ、僕は彼の絵にはあまり興味がないけれど、いくつかの絵本のストーリーが全部書かれていて、それを読むのがとても面白かった。子供向けの本を書くときに文体っていいなと思う。 スクリーン…

r.f.

梅雨が明けたかどうか、ということを特に気にせず生活していたので、今日が梅雨明けだと聞いて少し吃驚しました。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090803-00000027-kyt-l25 普段どうして梅雨のことを気にしていないのかというと、梅雨だと言われても晴…

p->f; m->t.

2009年8月1日土曜日。 夜に降った短い雨の後、さっと夕飯を済ませようとball&chainまで歩いて行った。どういうわけかお店に入る気がしなくて、2回も店の前を通り過ぎて、やっぱりやめにして寮に戻ると表でP達が話をしている。どこからか予定より早く…

apprehension.

自転車の近くにセミが落ちて死んでいた。 それを見たとき、僕は自分の死生観が去年のそれとは大幅に異なったものになっていることを実感した。 頭がどうかしたのではないかと思う人もいると思うけれど、僕はもうほとんど完全に輪廻転生を信じているみたいで…

みんなでお金の話をしよう、とマイキーは嬉しそうに言った。

そして僕はお金の話をしよう。 子供の頃はお金のことを何も知らなかった。学校ではお金のことを教えてはくれないし、周りの人々もお金は大事なものだから大事に使って貯金もしなさい、としか言わないし、お金とはそんなものだと思っていた。僕は自分がお金の…

20090729.

2009年7月29日水曜日 昼に留学生達に誘われて回転寿司へ行く。みんなもう学期が終わって、帰国も控えていることだしここぞとばかりに遊んだりするみたいで、僕は一緒にそれができないのが歯痒い。 研究室へ戻るとOがトルコの兵役から帰っていて、久…

rss

RSSリーダーを使うことにしようと思って、キーワードに自分の分野周辺のことや興味のある言葉を設定していると、僕にも関係のある研究の記事《ブロッホ球》が出てきて、襟を糺す。 研究だけに集中しようと固めた決心が、このところ少しく拡散し勝ちだったの…

鴨川パーティー2009。

2009年7月24日金曜日。 前日の夜にmp3ファイル名をタグから復元して全部半角英数に変換してあったので、昼前に今夜使いそうな曲を大体選んで、それから昼に大学へ。 プロジェクターをこれも前日の夜にI君が直しておいてくれたので、まあプロジェクタ…

entropy.

ネットを使っていると毎日色々なニュースが画面の端からでも目に飛び込んできて、時々はやっぱりあれこれ思ったり言いたくなったりするのですが、基本的にニュースの記事が伝えている情報はある事柄の極々一部でしかないし、当事者にしか分からないことが本…

movie.

「夏」について抱く言葉にできっこない感覚を、僕は今まで何人の人と共有できたのだろう。 夏になると思い出す映画がいくつかあって、その中で今特にパッと浮かんだ2つの予告編をyoutubeから引っ張ってきました。 二つとも学校にたて突くストーリーですね。…

鴨川パーティー。

そうだすっかり忘れていたけれど、24日の夕方から雨じゃなければ鴨川は出町柳デルタで簡単なパーティーをします。僕は本当は忙しくてパーティーどころじゃないのですが、国へ帰る留学生とのお別れパーティーでもう何がなんでもやらなきゃという雰囲気です…

太平洋戦争という名前。

夏の炎天下研究室へ向かって自転車に乗っていると、明るい道路の先に2人のお爺さんが並んで歩いていた。2人の姿が似ていた所為かも知れない、彼らは2人ともベージュの帽子をかぶりポロシャツを着ていて、僕は太陽の下歩く彼らのことを戦友なのではないか…

動物たちは水辺に集まりそれぞれ水を飲んだ。

水 と書かれた看板を草の上に寝かし、撮った写真をそのまま載せた野外イベントのフライヤーを昔部屋の壁に貼っていた。僕はそのイベントには行かなかったが、その写真は昔流行ったロモで撮ったみたいな写真で、完璧な構図だった。僕はその部屋には5年間住ん…

こんにちはアメリカ!

子供の頃、アメリカという国に憧れた。アメリカに住みたいと思っていた。 大人になるにつれ、いつの間にか憧れの対象はヨーロッパや南米やアジアに変わり、なんだかアメリカという国がとても浅はかでちっぽけなものに見え始めた。とても乾いた情緒の理解され…