paint it black.

 大学の近所にこのこいのぼりが飾られているのを何度も見た。
 そんなに注意して見ていた訳ではないので全然気が付かなかったけれど、去年からなかったんですね。
 あまりにも馬鹿げていて俄かには信じがたい話です。
 ある人が昔「悪法も法なり」って毒杯を仰いだけれど、まさか誰がそんな詰まらない決まりごとために死を選択するだろう。彼が毒ニンジンを飲んでから2500年くらいたって、日本ではザ・ブルーハーツというバンドができて、それで甲本ヒロトというボーカリストは「ルール破っても マナーは守るぜ」と歌っていた。

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こいのぼり「けばけばしい」? 左京 高野川名物姿消す
4月23日11時39分配信 京都新聞

 京都市左京区の高野川に、毎年この時期に川面を渡して飾られ、地元の風物詩として親しまれていた交通安全祈願のこいのぼりが、昨年春から姿を消している。河川敷の交通安全の横断幕とセットで掲げていたため、市屋外広告物条例で「広告物」とみなされ、「けばけばしくないこと」という努力目標に触れることが分かったからだ。8年続いた恒例行事だけに、住民からは「色鮮やかで楽しみにしてたのに」と惜しむ声も出ている。
 こいのぼりは1999年から毎年、下鴨署管内の幼稚園や保育園の園児が作り、4月中旬から5月中旬にかけて河合橋上流で泳いでいた。近くの河川敷には「交通ルールを守ろう」などと書かれた横断幕も掲げていた。
 広告物の規制強化の流れを受けて、下鴨署は昨年3月、市に問い合わせた。屋外広告物条例の努力義務に反していると分かり、掲出を断念したという。
 市によると、季節の風物詩のこいのぼり自体は規制の対象外だが、横断幕などを一緒に掲げると、こいのぼりも広告物とみなされ、色などの規制の対象になる。交通安全などの公共目的の場合は規制を受けないものの、「けばけばしくないこと」などの努力義務が課せられる。
 市市街地景観課は「こいのぼりは色鮮やかなので、公共広告物であっても色などが努力義務の対象になる」と話し、下鴨署は「交通安全は、こいのぼり以外の方法でも訴えられる」としている。
 園児がこいのぼりを作っていたメグミ幼児園の安藤百合子園長は「入園の直後に飾るので、こいのぼりを見に行くのは交通ルールを教えるいい機会だった」と残念がる。近くの松尾光男さん(78)も「派手とは思わない。季節感があって心が和んだ。条例なんて形式的なことを言わなくてもいいのに」と復活を望んでいた。