distant ancestry .

 どうかしばらく時間が止まっていてくれないかと思う。
 というのもこの数日異常に本が読みたいからです。文字通り異常です。新しく読みたいものが山のようにある上、さらにこれまでの人生で読んだ本の5分の1くらいをまた読み返してみたいと感じています。つい数週間前まで、もう僕は本を読むことには興味がなくなった、と思っていたのが嘘のようだ。しかも、その読書に興味が湧かない期間というのは実に数年に渡るものでした。そういえば僕は昔本を読むのが好きだったな、というような感じで何年か暮らしていたのです。それが急に氷解して、今はもう図書館に入り浸りたいとすら思う。
 ただ、僕はもうそんなに沢山の本を読んだりはしないだろうなということは分かっています。読書というのはひどく孤独な営みだし、僕は子供の頃と違って最近ではそういった孤独さにあまり親しみを感じません。

 そういえば年末年始からこっち、一体何をしていたのか全く書いていませんでした。僕はまだ初詣にも行っていません。時間がないとかそういうことではなく、ある条件の為にまだ初詣が成されていなくて、だから僕は本当にはまだ今年が始まったという気分でもないです。
 初詣はしていませんが、年越しは八坂神社の雑踏にもまれて過ごしました。その前にはSちゃん宅でニシン蕎麦も食べた。年越し蕎麦を食べて八坂神社に行くというのは僕にとってはじめてのきちんとした年越しでした。
 年が明けて、何人かの友達にあったり、祖母のところを訪ねたり、お墓参りをしたり、至ってオーソドックスなお正月を過ごしました。そういえば、Wが凧揚げをしたいというので、以前書いた携帯凧「アースカイト」で凧揚げをしようとしたところうまく行かなかった。鴨川の堤防でそれなりに一生懸命走ったりしたのですが、結構な風がないとアースカイトはうまく上がらないと思います。隣で親子が機関車トーマスのイラストが付いた凧を上げていて、それは空高く上がっていました。