summer time.

 夏が来て太陽が高くなり、僕達は鼓動を速くして何かを期待する。大気はピリピリと分子の一つ一つまでがエネルギーで一杯になったみたいだ。

 サマータイム

 サマータイムを導入しようかどうか、という議論を聞くときいつも思うのですが、1時間時間をずらすなんて小さなことは止めて、どうせなら昼夜逆転するくらいの勢いで変えてみれば素敵だろうな。

 1日で最も気温が高くなるのは普通2時くらいだから、午後4時くらいを起床時間にして、出勤やなんかは5時くらいから、夕暮れ眺めながら。夏の夕暮れは悪くない。そうして真っ暗な空の下でオフィスの蛍光灯に照らされて仕事を行うというのは独特の連帯感と非日常感を生みそうな気がします。
 そして夜中の1時か2時に仕事が終わって、そのあと夜にきらきらした街で人々は食事をする。夜中だけど、みんなが起きていて街は活気に溢れていて、朝焼けを見て夜が白んだ後に家へ帰って眠りに就く。

 昼間のエアコンに比べれば、夜に電気をつけているくらいなんでもない電力消費だろうし、それに夜なら窓を開ければ随分涼しい。日中に寝ているときが暑いからどうせ昼間にもエアコンを使うことになる、ということは多分あまりなくて、汗をかいてもいい格好をしているときは汗をかくことはあまり苦にならない。家の中でだらしのない格好をしているときに汗をかくなんてなんでもないことだ。家を出る前にさっとシャワーを浴びればいい。僕達は汗をかくことや暑いことが嫌なのではなくて、暑いくて汗をかいているのにちゃんとした格好をしなくてはならないことが苦なのだと思う。

 だけど、もちろん夏の強い太陽も魅力的だから、そういう人は思い切ってみんなが寝ている昼に起きて昼遊びをする。ちょうど夜中にクラブへ行ったりするのの反対ですね。あるいは夏の半分は普通の時間にして、半分だけをサマータイムにしてもいいかもしれない。



2007年6月26日火曜日
 一日中大学。
 昼下がりに遅い昼ご飯を食堂で食べているとOがやってきて話をしていると時間が経って、さらにMさんやLがやってきて夕方になってしまう。
 夜中にEのところへミシンを取りに行く。


2007年6月27日水曜日
 昼過ぎにTさんから連絡があって、急に夕方から淀屋橋までcorneilleという人のライブを見に行くことになる。今週はすることが多いので一瞬断ろうかと思ったけれど、こうやって飛び込んできたチャンスは逃さないほうがいいので行くことにする。しかも場所が中央公会堂だった。先日見学に行こうと思っていたのがやめになったところだったので丁度いい。
 コンサートは日本でのプロモの一環で、僕はもともとcorneilleのことを知らないけれどTさんとSくんは良く知っているらしくて(corneilleという人はもともとフランス語で歌を書いていた人で、すでにフランスでは売れっ子。TさんもSくんもフランスに住んでいたから良く知っている)、英語の歌詞で世界市場を狙う今回の作戦には辛口だった。実際雰囲気がライブではなくて本当にショーケースといった感じで、会場は比較的小さくてこじんまりしていたのに一体感のないものだった。本当はこうなのよ、とTさんがフランス語のCDを貸してくれた。

 僕はソニーマーケティング部が賢くないとは思わないし(そういえば昔ソニーマーケティングなんてしないって言ってましたよね?嘘だろうけど)、今回の戦略が僕達の捕らえ方に関わらず幾ばくかのお金を生むことにはなるのだろうと思う。
 ただ、corneilleが、歌いたくないけれど、しかたなしに自分の思うのとは違うレコード会社に言われたやり方で歌って、それにTさんやSくんのような人たちが「なんかちがうけれど」と言いつつも礼儀で拍手をしているというのは悲しいものだと思う。もしもcorneilleが「なんだ日本人というのはこの程度の歌で喜ぶのか」と誤解していたらそれはさらに悲しい。

 出町柳にもどって、ボール&チェーンでご飯を食べて12時くらいに切り上げる。そのあと研究室へよってコンピュータに掛けていた計算の様子を見る。


2007年6月28日木曜日
 I君がギターを貸してくれる。
 どうしてか分からないけれど、Tさんの日記に載っていた沖縄ちゅら海水族館の写真で大うけしてしまう。たぶん正面から建物を撮ったものだと思いますが(ジンベイザメの模型が写っています)、すごい建物だ。
 昼にWから「寺巡りに行こう」と電話が掛かってきたけれど、流石に今日はすることが多くて身動きできない。1日中研究室にいて、夜食堂でご飯を食べた後、シャワーを浴びたくなったので部屋に戻るとギターが弾きたくなって病的なことに同じフレーズばかり弾いていたのに気が付くと1時間以上が経過していた。
 研究室に戻り、プログラムをコンピュータにセットしてから明日の講義のために啓蒙時代のドイツについていろいろ考える。