plastic tape.

 大学の掲示板に、「彼氏の元カノの元カレを知っていますか?」というコピーのポスターがもう結構長い間貼られている。一体何のポスターかというと、エイズの検査を受けましょうというポスターです。なんというかシビアなポスターですね。

 7月22日土曜日 

 夕方にmちゃんのブログで下鴨神社の御手洗祭が23日までだと知る。それを読むまですっかり忘れていた。Mちゃんに、明日までだから、今日じゃなくて明日でもいいけれど、しかも今日僕は8時から予定がある、というと、明日は雨みたいだから今日行こう、という返事が返ってきて、慌ただしく御手洗祭へ行った。いつもの静かな糺の森に屋台が出ていて、夏だなと思う。僕たちは足付けはしなかった。ちょっといんちきくさいところから入って中の様子をみると、それはなかなか神性を感じさせる行事だった。人間というのは水も火も好きなのだなと思う。mちゃんにばったり会った。
 8時から妹カップルと御飯。

 7月23日日曜日

 レオナルド藤田展へ出向く。最終日の所為か人が多くて絵なんて見れたものではない。人ごみの絵は見ないで、空いているところだけすたすたと見て、それから隣りの図書館へ行く。日曜日は図書館が5時に閉まる、ということを忘れていて、僕が本を選ぼうとしたときには閉館のアナウンスが流れたので、目の前にあった「クマのにあったらどうするか」という本と「道具としてのからだ」という本を借りた(民俗学の棚にいたのです)。クマの本はアイヌ最後の狩人が書いたという本で、なかなか面白かった。クマにあったら、逃げないで棒立ちしたまま、クマの目を見て、ウォーっと叫ぶと良いそうです。逃げると殺されるそうです。クマは時速60キロで走るとのことなので、逃げられないですよね。
 アイヌの狩人は、クマを捕った後に、それを解体し、使わない部分である肺などを小さく切って、そして木の枝なんかに刺しておくそうです。するとそれをカラスが食べて、カラスと狩人の間に一種の助け合い関係ができます。カラスは鉄砲を持った人間を普通は怖がるけれど、アイヌの狩人にはついてきて、そして空からクマやシカを見つけるとカーカー鳴いて教えてくれる。それを狩人が撃ち、肺やなんかをカラスに与える。
 僕は近所のカラスを飼い慣らしたら面白いかもしれないな、とここ1年ほどずっと考えていたので、そろそろ実行してみたくなった。ただ、ムツゴロウさんによると、カラスは頭がいいから面白いけれど、独特の匂いがあるから困るとのことなので、注意が必要だ。
 近代美術館には9月の終りから伊藤若冲を中心としたプライスコレクションがやってくる。僕は別に絵が好きだとかいうことはないですが、若冲は見たいなと思う。江戸時代にすごい天才がいたものだと思う。