マーブル・アイスクリームで口の周りがカラフルなジェミー・カーラル、鏡をのぞく。

2月17日金曜日

 ここのところ生活の基盤を研究室に移しつつあって、しばらく使っていなかった大学の台所を充実させようと、夕方にカナートに行って買い物。いろいろI君と共有するものがあるので少し確認の電話を入れると、なんとI君もカナートにいたので一緒に買い物をした。
 研究室に戻って、御飯を食べて、しばらくしてからMと約束があったので出掛ける。


2月18日土曜日

 夜8:30頃にOが「パブに行ってくる」と言って帰ったので、僕も10時前に研究室を出て三条のパブに行くことにした。Yちゃんと、それからたまたま三条にいたI君(なぜか荷物は一冊のノートだけで、それを手に持って彼は現れた)とパブに行くと、OとIがいて僕たちはビールやウイスキーやリンゴジュースを飲んだ。普段でも僕の英語力ではOとの会話に不自由するのに、うるさいパブだと一層会話は困難になる。クラブで踊ってるなら適当な会話でいいけれど、飲みながら普通に話をするのに適当な相槌は打てない。中国人のIは中国語は勿論、日本語も英語も堪能で本当にすごいと思う。最近中国語の勉強をはじめて、漢詩もいくらか暗記している博覧強記のYちゃんはIに少しだけ中国語を教えてもらって、その途中でIが「僕は今北京語をしゃべってる」というようなことを言った。彼は四川省の出身で、自分の方言の他にちゃんと共通語も話すということだ。広い中国だから方言だということになるけれど、たとえばこれがスペインなら、スペイン人でイタリア語も話せる、というようなことに匹敵するので、Iの言語に関する能力はとても高いといわざるを得ない。まいった。

 ビールを買うときに、あまりイギリス人らしくない名前のMと知り合いになった。彼女は翌日の5時の便で関空からイギリスに帰るとのことで、この夜はささやかなお別れ会をしているところだった。
 春には僕の周りからも何人かの友人達が遠くへ引っ越して行く。来年はもっと多くの友達が引っ越していくはずだ。世界のあちこちでお別れ会と歓迎会がささやかににぎやかに開かれて、人々はミックスされる。僕らには旅に出る理由がある。


2月20日日曜日

 昼下がりからMちゃんとCDの交換をしたりパン屋巡りをして、それからぐったりするくらいに沢山話をした。パン屋でパンを買うと言う行為はとても平和で幸福なものだと思う。
 この間Sちゃんがパンを作っていて、それを何個か食べたらとてもおいしかった。パン屋にしても手作りパンにしても、人間はそうしたものを好む。誤解を恐れずに書けば味の問題じゃなしに、もっと根本的な問題として、僕らは新鮮な野菜やできたての料理を好み、コンビニのお弁当とビニルにパックされたパンを嫌う。
 夜はHに電話をするとご飯を作ってくれるということで、ご飯を食べに行く。ここのところ僕はすっかりパンモードで、毎日パンばかり食べていたけれど、やっぱりお米もいいなと思った。
 主食に関して、僕はお米ばかり食べたくなる時期と、パスタばかり食べたくなる時期、パンばかり食べたくなる時期が順番にやってくるのですが、できれば昼はパンで夜はパスタといったように色々使い分けたいと思う。