キャンプ。

 今日友達から電話で聞いて知ったのですが、30日に造形芸大で次のような催しがあります。
 彼女は「坂本龍一がやってくる」と言ったけれど、僕もだいたいはそんな感じの捕らえ方しかできない。
 スーザン・ソンタグの「キャンプについてのノート」は途中で読むのをやめているし、彼女の発言がそんなにラディカルなものだとは僕にはあまり思えない。彼女が他界したということすら知らなかった。
 でも、行ってみようと思います。



以下、京都造形芸術大学のサイトから抜粋
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 2004年末、一人の偉大な作家・批評家・劇作家・演出家・映画監督がこの世を去りました。その名は、スーザン・ソンタグ。アメリカのみならず20世紀を代表するラディカルな存在を我々は失いました。彼女は、1964年の「〈キャンプ〉についてのノート」以降、芸術の社会におけるあり方、その批評のあり方を根本的に問い直し続けることはもちろんのこと、社会それ自体の保守化・ 反動化に対し鋭い舌鋒と戦闘的実践をもって抗し続けました。世界情勢、革命、戦争、病、犯罪、メディア……。彼女は、そのどのジャンルをも超えて「問い」を発し続けたのです。911以降、新世紀が戦争とテロの悪無限の中にまみれる時、彼女の存在と発言はきわめて人々の心をつき動かしたのです。
 彼女は病にたおれ、ラディカルな営為は断ち切られましたが、大いなる遺産が残されたのです。我々はその「ラディカルな意志」をひきつぎ、アートの力、平和の現実、クリエイションとしての人生を創造してゆかなければならないと考えます。したがって、このシンポジウムは、スーザン・ソンタグの死を追悼するとともに、彼女が果たそうとしていた「思想と行動」を再度検証し、我々の未来への道をさぐるための作業として構想されます。

日時:2005年6月30日(木)開場12:30 開演13:00〜17:00(予定)
会場:京都造形芸術大学 春秋座
入場料:無料、先着順
主催:京都造形芸術大学ASP学科 芸術編集研究センター(学科長・センター長:後藤繁雄


参加パネリスト:
                                   
○セッション1(基調講演)
(1)木幡和枝(東京芸術大学先端芸術学科教授)
(2)浅田彰京都大学経済研究所助教授)
                                           
○セッション2
(1)平野共余子(慶応大学文学部非常勤講師)
(2)アメリア・アレナス(芸術教育家)
(3)福のり子(京都造形芸術大学ASP学科教授)
                                           
○セッション3(共同討議)
木幡和枝+浅田彰平野共余子+アメリア・アレナス+福のり子
     
ゲストプログラム:坂本龍一+高谷史郎(ダムタイプ
モデレーター:小林昌廣+後藤繁雄

※このシンポジウムは、京都造形芸術大学に新しく設立された「芸術編集研究センター」の設立記念計画の一環として開催されます。「芸術編集研究センター」は、ASP(芸術表現・アートプロデュース学科)を母体とし、「アートの力を社会化してゆくための研究・アート展・キュレイションなどの実践の場をオーガナイズしていくこと」を目的に設立されています。

お問い合わせ先:
京都造形芸術大学ASP芸術表現・アートプロデュース学科 芸術編集研究センター 
伊藤悠・大木美智子

TEL: 075.791.9382/FAX: 075.791.9429/E-MAIL: ito@asp-k.com/ooki@asp-k.com