ETC.

 多発する追突事故を減らすために、ETCの開くタイミングを遅くするそうです。反って事故が増えそうな気がします。
 従来からETCに侵入するときは20キロ以下にスピードを落とすようにということが決められていました。でも守る人なんてほとんどいなかったと思います。僕は機械は壊れると思っていて、ゲートが開かない可能性を考えて結構スピードを落とすほうだと思いますが、それでも20キロ以下まで落とすことはないと思う。そこそこの速度でゲートに向かっても大丈夫だから、多くの人が結構なスピードでETCに向かい、たまたま前の車がカードの差し忘れなんかで停車すると後ろから突っ込んでしまうという事故が多いそうです。だからゲートの開閉を遅くしてみんながゆっくりETCに入ってくるそうに仕向けたいらしいけれど、ゲートの開閉が遅くなったことを知らないドライバーが突っ込んできて大変なことになりそうな気がします。

 そもそもETCに物理的な障壁なんて必要なのでしょうか。機械の故障で開かないということだって起こりうるし、仮にそのままぶつかったても大丈夫と言われても、自動車で目前の障壁に突っ込んで行くのは少し怖い。ゲートなんてなしにして、ETCカードを差していなかった車もそのままスルーできるようにしたほうがいいと思う。支払いに問題のあった車はナンバーを読み取って後で請求すればいい。物理的に壁で車を止めてしまうというのは、特に高速道路の出口では絶対に危ないことだ。

 それに車のナンバーを読むことは、Nシステムで既に確立されたているシステムなので、それに少しの拡張を加えればバーのないETCはすぐに実現できるのではないでしょうか。
 ちなみにNシステムというのは警察による自動車ナンバー自動読み取り装置のことで、日本中の色々な道路に仕掛けられています。そしてそこを通った車は全て記録されている。だから僕達が車で出かけたとして、どこをいつ通ったかというのは警察に全て把握されているわけです。日本のまともな道を走る車が全部監視されているなんて、なかなか窮屈な話ですね。