僕達はどうしてまだ月へ遊びに行けないのか。

 あまり人の書いたものばかり紹介してもなんですけれど、しばらく前にホリエモンこと堀江貴文さんが宇宙開発について書いた記事

 http://uonome.jp/article/horie/486

 を読んで随分強く印象に残ったままなので、ここに紹介します。

 たぶん、とても多くの人が思っていると思うのですが、アポロは1969年、今から40年も前に月へ行ったのに、どうして宇宙開発はそれ以後ほとんど進歩していないのか。それに対する一つのすっきりした回答です。

 つまり全部「官」でやっているから。
 一部を引用すると
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例えばこのような話があります。宇宙で地上とは比べ物にならないくらいの放射線を浴びる衛星には、特注のマイクプロセッサを搭載しないといけないという神話です。しかし、実際には秋葉原で売っているような市販の民生用チップに放射線を浴びさせてテストしたところ、インテル社のCPUはエラーをほとんど起こさなかったといいます。3台並列で並べて相互のヘルスチェックを行えば運用期間中全く問題を起こさない衛星の製造が可能になったそうだ。電池などでも同じような話があります。しかし特注のチップを作ると予算は100倍以上になるのだそうだ。これも官業の非効率性をあらわしている一端の事実とも言えるでしょう。つまり、ロケットは安全保障上の問題から長いこと官業に縛られてきたがゆえに非効率な浪費が繰り返されてきており、製造コストも高止まりしているがゆえに、未だに人類が月に二度といけないような状態になっているのです。

では、どうすれば解決するのでしょうか? 答えは簡単です。民間に宇宙開発を開放することです。官需ではなく民需で自立できるような宇宙産業を育てればよいのです。実はロケットは単なる輸送手段であり、先端技術の開発の為に存在するのではないのです。自動車に例えるならば、これまで国家主導でF1マシンの開発競争をしていたのですが、実は自動車は単なる輸送手段と考えればF1マシンは必要なく、極論すればホンダのスーパーカブのような格安のバイクでもかまわないのです。
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 たしか、「夏のロケット」という小説があって、僕はそれを昔読んだのですが、ストーリーとしてはこれもどうしてアポロ計画から何十年も立ちテクノロジーは進歩したのに僕達は宇宙へ行けないのか?当時はファミコン並のコンピュータしかなかったのに?と疑問に思った若者グループが自分達でロケットを作って飛ばす話でした。実はもう必要な技術はだいたい安くで揃ってる。民間に開放すれば宇宙は急速に近くなると僕も思う。

 なんというか、とにかく今まで大袈裟に考えすぎていたのではないでしょうか。
 ごちゃごちゃ言いすぎて前に進まない状態で、本当はもっと色々やってみればいいだけの話ではないか。それで堀江さんは今実際にロケットの開発をされています。こういった堀江さんのスピードと「べつにやればいいじゃん」とやってしまうところが実に愉快だと思う。ライブドア事件で訳の分からない形で逮捕されて、宇宙開発へまわせる資金が随分減ったのではないかと思うけれど楽しみです。