線路の音を聞く方法。

 昨日、とても遅い昼ご飯を食べながらテレビを点けてみると、「プロフェッショナル 仕事の流儀」というNHKの番組が流れていて、フューチャーされているのは建築家の中村好文さんだった。僕は漫然と見ていたのですが、彼が、

「どんな家が欲しいのか依頼者には分からない」

 と言ったときに、なんとなくどきっとしてしまいました。だから、中村さんはクライアントと、主に家の話ではなく世間話に近いものを交わす。そうして、クライアントが欲しいけれど、欲しいということにすら気が付いていないような家を提案する。
 デザイナーってそういうものですよね。

 この番組の司会は脳科学者の茂木健一郎さんだった。最近はよくメディアに登場してらっしゃいます。僕は10年近く前に茂木さんの著作から多大な影響を受けた経験があって、今もときどきブログをチェックしているのですが、茂木さんのブログに「やっぱり伊勢神宮はとても良い」ということが書かれていて、それを読んで単純に伊勢神宮へ行きたくなり、伊勢神宮のホームページを開いてみると恐ろしいことが書かれていました。

 
『神宮では年間千数百回ものお祭りが行われています。第10代崇神天皇の御代までは皇居内で天皇御自身が直接、天照大御神をお祭りされていましたので、神宮のお祭りの本義は天皇が親しく大御神をお祭りされるところにあります。ご神徳を称え奉り、ご神恩に奉謝されるとともに、国家の隆昌と国民の幸福をお祈りされるのです。』
 (伊勢神宮のサイトより引用)

 僕は最初誤植ではないかと思いました。最初の1文です(何もこんなに長く引用する必要はなかった)。

 『神宮では年間千数百回ものお祭りが行われています。』

 一年に千数百回?
 365日に1000回以上のお祭り。平均すれば1日3個以上のお祭り。

 少しだけ調べてみると、これは別に誤植ではないようです。
 1日に2回神様にご飯を差し上げるのですが、それもお祭りだということで、それだけでも年間730回のお祭りになります。もろもろの行事を入れればきっと1000回を超えるのだろう。

 どれだけ明確に意識しているかは別にして、僕達日本人はほとんど全員が神道の影響を受けた生活をしていて、そして伊勢神宮というのは神社の代表です。その代表が「一年に千数百回のお祭りしてる」とさらっと言ってのけるあたり、日本というのは結構ファンキーな国なのかもしれないなと思いました。
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