今日だって回るビンテージ・ターンテーブル。

 このあいだMちゃんに聞いて驚いていると、昨日のAさんの日記にもそれが取り上げられていた。

 電気用品安全法PSE法)。

 この4月から、PSEマークのついていない電化製品を販売することができなくなります。そして、PSEマークというのは2001年からつけることを義務付けられているもので、2001年以前に製造された製品にはもちろん着いていません。

 つまり、この4月から2001年以前に製造された電化製品の売買が実質禁止されるということです。

 冗談みたいな法律ですよね。これ。
 僕は未だに信じることができない。
 気が狂っているとしか思えない。イギリスのクリミナル・ジャスティス・アクトやアメリカの禁酒法なみに酷いと思う。

 建前ではこの法律は、電化製品の自然発火や漏電といった危険をなくすためとあります。
 でも、もしかすると落ち込んだ景気を回復するために政府が仕組んだ罠なんじゃないかとも思う。
 2001年というのはIT革命以後で、ネットオークションがすでに盛んになっている。それにここ数年はリサイクルに対する意識が人々の間で高い。結果的に、商品とお金は世間をぐるぐるとするものの、企業に収益があるわけではないし、ここのところ落ち込んだ日本企業の業績を回復させて、ひいてはGDPを上げる狙いがこの法律にはあるんじゃないだろうか。
 これに黙って従うわけにはいかない。
 これは生類哀れみの令なみの暴政だ。

 この法律の適応範囲はなんと楽器にも及んでいて、もう一昔の電子楽器は販売できなくなります。ビンテージのアンプはもう買えません。シンセサイザーを買おうという人が往年の名機、コルグ の『M1』やローランドの『D-50』なんかを欲しいと思っても、もうそれを販売しているお店はないわけです。

 これに対して坂本龍一さん達が署名運動をしています。

 http://www.jspa.gr.jp/pse/

 それから、もちろんリサイクルショップは大変なことになるはずだ。
 馴染みのお店にいってちょっとどうするのか聞いてみようと思う。