シャンパン。

 大学を出てから大阪で働いていたsちゃんが、今年から大宮に一軒屋を借りて暮らし始め、昨日はその引越し記念パーティーがあった。
 僕はそのパーティーへHと行ったのですが、なんとそこにはM君がいた。僕とM君はあまりに強烈な再会にしばし呆然とするほかなかった。

 僕は今ある場所でアルバイトをしているのですが、偶然、同じ組織で高校の同級生であるM君が働いていることを知り、そしてなんとか連絡が付くようになり、つい4、5日前には電話をして「21日にちょっとご飯でも食べよう」なんて8年ぶりの再会を約束したところだった。
 昨日も最初顔を見たときそれがM君だとは全然分からないで、僕はなんとも思わずにM君の隣に座り、M君も僕のことが誰だかそのときは全然分かっていなかった。大体、Sちゃんとは大学つながりで、その関係者にM君なんているはずがなかったのだ。
 ところが、隣に座っていると彼らの話が聞こえ、話題に上がっているのは僕のアルバイト先だった。当然、僕は「実は僕もそこでアルバイトをしているんですよ」と言おうとしたのですが、その言おうとした相手が見ようによってはM君にも見えるのです。それで僕達は少しお互いを見たまま沈黙し、「うそっ、まさかM君」「まさか、Yちゃん」ということになった。

 8年ぶりに会う約束をしたら、その約束の2週間前に偶然会った訳です。なんて世界は狭いのだろう、と思うし、さらに僕達の人生や行動というものは実は誰かにコントロールされているのではないかと思ってしまいます。
 とにかく気味が悪いくらいの偶然だったので、いまだにこれはなんなんだろうと考えてしまいます。

 Sちゃんの家はAちゃん(このAちゃんがM君と繋がっていました)とシェアで、広くてとても感じが良かった。僕もはやくビルが欲しいと思う。
 この日はSちゃんの誕生日でもあったのですが、僕もその一日前に誕生日を迎えていたのでHがプレゼントをくれた。メッセージもたくさんの人にもらった。ありがとう。