move.

 突然ですが、引っ越すことにしました。
 ちょうどアパートの更新が近くなってきて「もう更新の時期かあ」と思いながら、深くは考えないでそのまま更新するつもりだったのですが、一瞬「引っ越しても良いのではないか」という考えが浮かんだ瞬間から居ても立ってもいられなくなってしまい、あっという間に新しい部屋も引っ越す日取りも決まってしまいました。

 僕は今の部屋にもう5年近く住んでいますが、考えてみれば5年間同じ部屋に住むというのは僕の人生では比較的珍しいことです。僕は京都で生まれて、でも、間もなく大阪に引っ越して、幼稚園に通う頃には名古屋に引っ越して、小学校1年生の夏には京都に戻ってきて、そこでは随分長く、高校の1年生くらいまで過ごし、それから何故か1キロくらいしか離れていない家に引越し、そこで大学1年まで過ごした。ここまでで僕の実家暮らしは終わりで、その後は今に至るまで京都市内で5回も引越しをしている。全部をカウントすると今までの人生で引越しをした回数は9回だ。僕は今で大体28年生きているので、平均すると大体3年に1回引っ越していることになる。次は記念すべき10回目の引越しです。

 以前にも書いたけれど、僕が今住んでいる部屋には簡単なシャワーしかなくて冬はとても寒い。コンクリートにタイル張りのようなシャワールームの壁は比熱が高いのか、まるでどんどんと僕から熱を奪うようにも感じる。そこで僕は電気ヒーターと桶でお風呂を作ったのですが、それだって準備や何かが大変なので(湧くのに数時間掛かる)かなり億劫なものだった。
 今年も随分寒くなってきて、そろそろお風呂をセットしようとか思っていたけれど、それを使う前に新しい部屋に引っ越すことになる。
 2年くらい前まで毎月修理しながら乗っていた30年前のバイクも、もう修理に疲れ果てて放置していて、廃車にしてから引っ越そうと思う。新しいところには持っていかない。
 そのほかにも、引っ越すとなると僕はたくさんのガラクタを捨てることになると思う。寂しいような嬉しいような複雑な気分です。最近つくづく思うことに、何かをするときに単純に「楽しい」とか「嬉しい」とか一つの言葉で表現できるような感情を持つことは少ない。大抵は「期待と不安の入り混じった」というように色々な要素が混ざりあっている。