「20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ」を頂きました

 新発売の書籍「20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ」( http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d.html/ref=mp_s_a_1?qid=1284622469&a=4887598483&sr=8-1 )を著者の Hiroyuki Hal Shibata(twitter ID ; @HAL_J)さんに頂きました。

 僕は英語がそこそこは使えます。
 日本に住んでいるのに周囲の友達がほとんど外国人だった時期もあるし、それほど複雑な話でなければ、大勢で英語で話すのもなんとかなります。一対一ならもう少し複雑な話もできる。
 英語で書かれている物理学の論文も、英語の小説も、辞書を片手にだけど大したストレスなく読めます。

 ただ、正直なところ、僕の英語はまともに使えるレベルのものではありません。多少の誤解も許容される友達同士の会話は大丈夫でも、ちゃんとした商談なんかはできない。

 その人が自分の専門分野について話してくれたり、話がいよいよ面白くなる頃についていけなくなる。それで適当に誤魔化したり。
 自分が考えていることを上手に説明できない。本当はもっとちゃんと考えているのに、説明できなくてチープな一般論に落とし込んでしまったり。
 調子に乗って字幕なしで見る映画も、実は半分くらいしか分からない。
 強い訛りを持った人の発音が汲み取れるだけのキャパがない。「あー、あの人イタリア訛強いし英語も変だし、分からなくてもしょうがないよ」って慰めてもらったとしても、その友達はちゃんと理解していたわけだから、もう少し力があれば僕にも分かったはずなのに。

 そういう、もどかしくて仕方のない場面に時折遭遇する。先日も博士課程で哲学を学ぶロシア人と話していたら、彼の世界観が数ヶ月前までの僕の世界観にとても似ていることが分かった。ここぞとばかり、僕はどうしてその時の世界観から今の世界観に移行したのか話そうとしたけれど、結局は上手く話せなくて悔しい思いをした。彼はドイツから京都に来ていたので、「英語鍛えて次に会った時はもっと深い議論をする」と約束して別れた。こういう約束をしたのは彼一人とだけではありません。

 実は、もともと僕は英語は勉強しない、と決めていました。決めていたというか、面倒な勉強はしたくなかったというのが本音かもしれない。好きな映画、海外ドラマを見たり、本を読んだり、英語を話す友達と遊んだりして自然に身につけるのがなんかクールなんじゃないかと思っていて、勉強らしい勉強はしたことがない。

 だけど、こういったもどかしい場面、悔しい場面に遭遇すると、今までの「勉強なんてしないで自然に身に付ける」方式の限界を思い知らされます。
 このままでも、そのうち十分な英語の力は付くだろうけど、もしかしたらそれには10年、20年といったスパンで時間がかかるかもしれない。今は一年以内に「まともな」英語力を付けようと思っているので、もうあまり暢気なことは言ってられないわけです。

 そんな折り、幸運なことにHALさんより「20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ」を頂きました。
 この本はHALさんのblogが元になっていて、僕は時々そのblogを読んでいました。blogには「自分がお金と時間を掛けて、失敗を重ねて得た英語学習のエッセンスを人に伝えたい」「英語を通じて知り合った素晴らしい人々のことを、あるいは彼らから学んだことを伝えたい」という明確なスタンスが打ち出されています。
 自然とtwitterでもfollowを始め、今回twitter経由で本を頂くことになった次第です。

 自分が読んでいたblogが書籍になったこと、その過程をtwitter経由で知っていたこと、それ自体が僕にとっては刺激的なことでした。
HALさんは英語の本の朗読が納められているAudio Bookを聞くことを英語学習の一つの方法として薦められています。本の中ではどのAudio Bookが英語学習に適しているかも述べられていますが、その推薦図書カーネギーの「道は開ける」やコヴィーの「7つの習慣」などの超有名自己啓発書になっています。5つの自己啓発書の紹介に20ページくらいが割かれていて、HALさんがこれらの書籍から受けた影響の強さがうかがえる。
 そして、勝手なことを言うようだけど、多分この書籍「20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ」の出版は、これらの書籍からHALさんが学ばれたことの結実だということもできると思います。
 本の執筆、出版だけではなく、もしかしたらHALさんが本の中で紹介されている学習方法を”実行”してちゃんと英語を身に付けられたのも、カーネギーやコヴィーの本によるサポートがあってのことかもしれません。

 つまり、この本は「英語学習法そのもの」と、さらにメタな「英語学習の実行、継続のモチベート」両面について書かれたものであり、かつ、本の存在自体がそれらの証明になっているという極めて現実的な構造を持っています。

 僕は比較的新しい技術が好きな人間なので、既にkindleで洋書を読んでいるし、TEDも見ているし、PodcastBBCを聞いたり、Lang-8にアカウントもあります。それでも知らないガジェットを含め、「TOEICなんてアメリカ人は誰も知らない」などの英語にまつわる沢山のことをHALさんから学びました。
 副題に「20世紀の半分以下の時間と費用で学ぶ最新最短英語学習法」とある通り、21世紀のテクノロジーを駆使して学ぶ英語学習の良いガイドブックだと思います。

 最後に前書きの一部を引用して本の紹介を終わります。

「この書籍の内容を一番伝えたい相手を一人挙げるとしたら、それは「過去の自分」です。私は英語学習に多くの年月と数百万円の費用を使いました。その過程で本当にたくさんの失敗をしてきました。できれば過去の自分に、私が体験した経験・失敗を伝えたいと思います。もし過去の自分が今の自分が持つ英語学習のノウハウを知っていれば、時間も費用も半分以下にすることができたはずです。しかし、過去の自分には伝えられないので、せめて私に縁のある方々には同じ失敗をしてほしくないと思い、この本を出版することにしました。」

20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ
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日本人の英語 (岩波新書)
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