Klaus Haapaniemi!

 ちょっと久しぶりに書いています。ここ数日はtwitterすら触ってなかった。

 日曜日、京都駅までルカイン展を見に行った。伊勢丹の入口を入ると、クリスマスの飾り付けがしてあって、それがとても面白い作品だったので、僕は買ったばかりのiphoneで誰の作品なのか調べてみた。出て来た名前はクラウス ハーパニエミというフィンランドのデザイナーだった。彼の作品をいくつかネットで見て、それから予定通りにルカイン展を見て、またハーパニエミのディスプレイを見に戻った。ルカインは元々とても好きだったという訳ではなく、単にさくらももこがルカインのことを書いた「憧れのまほうつかい」という本を読んだ直後に展覧会情報が飛び込んで来たので、なんとなく覗いてみただけというのに近かった。だから、ハーパニエミの作品を見ると僕はルカインのことをすっかり忘れて、ハーパニエミのクリスマスオーナメントに心を奪われてしまった。

 そしてインフォメーションカウンターへ行って、「クリスマスが終わったらこの飾り付けを下さい」と言ってみた。答えは案の定NOで、「著作権の関係でそれは絶対にできません。こちらで責任を持って廃棄します」とのこと。

 そこで僕はまたiphoneでハーパニエミを検索して、彼のサイトを見付け、書かれていたアドレス宛てに「僕は京都に住んでいるのだが伊勢丹のクリスマスディスプレイがとても素晴らしかった。伊勢丹にキャンペーンの後で下さいと言うと、著作権の関係だとかで断られたのだが、こんなに素晴らしいものが単に廃棄されるなんて信じられない。僕は転売も何もしないから良ければ伊勢丹に何か一言言ってみてもらえないだろうか」という趣旨のメールを送った。

 次の日返事が返って来た。彼は僕のメールを喜んでくれて、僕にとってもとても嬉しい内容が書かれていた。

 さらにハーパニエミは僕のフィンランド人の友達PとMと出身大学が同じだったので、気を良くした僕はPとMにメールを書いた。Pからは、ハーパニエミ情報へのリンクいくつかに加えて、今日のヘルシンキはマイナス15度でとても寒い、もうすぐクリスマスだが、クリスマスは街を離れて過ごすつもりだ、新年は彼女とニューヨークで過ごす、との返事が、M(彼女は今京都にいる)からは「明日フィンランドから来る弟を迎えにちょうど京都駅へ行くから見てくる、それ。ありがとう」という返事が来た。
 手の平に収まる小さな機械でこれらのやり取りを交わし、世界はどんどん狭く嬉しくなるのだなと思った。

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Klaus Haapaniemi
(クラウス・ハーパニエミ)

1970年、フィンランド生まれ。イラストレーター。
ラハティ(Lahti)大学デザイン学部グラフィックデザインを専攻。 卒業後、フリーランスで活動、Drop Coffee(フィンランドのコーヒーショップチェーン店)のキャラクター作りを手伝う。その後フィンランドの広告代理店勤務時代にディーゼルの企画に携わり、そのプリントデザインで一躍有名になりました。

現在ロンドンを拠点として活動、リーバイス、マリメッコドルチェ&ガッバーナなど有名ブランドにプリントデザインを提供。また、イタリア在住中の数年間にはファッションハウス バンタン(Bantam)のクリエイティブディレクターも経験。さらにフランスのファッションブランド キャシャレル2006年春夏コレクションでは、衣装のプリントデザインとともに舞台セット用のプリントもデザインするなど、これらの幅広い活動から、今やその評価は『フィンランドで最も豪奢で才能溢れるイラストレーター』とまで称されています。

近年はセルフリッジズ(Selfridges)デパートのクリスマスウィンドウのディスプレイデザインや、セルフリッジズがTeenage Cancer Trustのチャリティー活動の一環として、有名著作人に書かせたクリスマスストーリーという絵本の挿絵も担当。

また、キャラクターやデザインを作り上げ、そのイラストのイメージからロサ・リクソム(Rosa Liksom・フィンランドの有名な女流作家)が物語を書き上げた『Giants』という絵本も出版。 単にイラストレーターという職業にとらわれない彼の仕事に対する考え方が彼のイラストの魅力であり、『英国ファッション・イラストレーターの第一人者』と呼ばれる所以とされています。
彼の非凡な才能に触れられる オフィシャルサイト http://www.klaush.com/ は必見。
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