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 基本的に僕が好きな物語の形式というのは大体決まっている。それはとてもシンプルだ。特技を持つ人々で構成された集団が何かを解決するもの。メンバーの全員が特技を持っていなくてもいいけれど、半分くらいは特技があって欲しい。僕は子供のときからずっとこの形式を好んできた。
ズッコケ三人組
「マガーク少年探偵団」
グーニーズ
「僕らの七日間戦争」
ガンバの冒険
 そういった話。ピンチが訪れると、そのピンチに対応した特技を持つメンバーがそれを解決する。
 大人になってから体験した物語では村上龍の「半島を出よ」が強烈だった(この小説は本当に強烈だった)。福岡が北朝鮮に占拠されて日本政府が何もできないでいるところを、社会的はみ出し者の少年達が特技を駆使して戦う圧倒的な情報量とイマジネーションを駆使して書かれた物語。
 どういうわけか、これらの物語は僕の中で全て夏とリンクされている。

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 暫く前に数年ぶりでばったり再会した友人に、先日またばったり会いました。彼は恋人と一緒にバイク屋の店頭でお店の人の話を聞いていて、僕はその後ろを自転車で通りかかり背中をポンと叩いた。
 その昔、まだブログというものが無かった頃、僕はメールマガジンなるものを発行していて、そのとき彼も記事を書いていたのだけど、一回目の内容が「僕は自己紹介が嫌いです。物は言いようだし、言っても表せないし。」というようなもので、当時はまあそれは僕も分かるけれど、という程度だったのが、このごろは深く同意する。これが好きで、あれが嫌いで。私ってこういう人間です。
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 名古屋の友達(本当は愛知の名古屋じゃない所に住んでいるみたいだけど)が、作ったミニコミを送ってくれた。次回は良ければ何か寄稿してくれてもいい、ということだったので、僕は「最近感じ良い感じで書くのやめて、ちょっと凶暴化してきた感じだから、僕の書いたものはもう好きじゃないと思う」というような返事としたところ。「それは近頃のブログを見てて思ってた」とのこと。
 これまで、僕は中立で控えめで温度が低くて、といったスタンスを取り勝ちだった。もちろん、それは僕の中にそういった要素が多々あるからだ。だけど、これも当然のようにそうではない要素もたくさん存在する。それらを最低限しか見せないようにしていたのは、配慮でもあり恥じらいでもあり媚でもあった。つまりは茶番ということだ。
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 茶番をたくさん演じて来て、それはそれでいい、と思っていたことに飽きてしまいました。茶番がもう本当にそこら中にあって。僕が演じている物も他の人が演じている物も。少なくとも僕に関して茶番はもうやめにします。
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 マウスというのは実に画期的な発明だったと思う。コンピュータのインタフェースとしての機能、既存のものからのアナロジーではないユニークさ。だけど、マウスを使うことに苦痛を覚えている人は結構多いと思う。実は僕はマウスの存在意義が分からないというか、大多数のPCユーザがマウスを当然のように使っている現状が理解できない。文字を打ち込んだ後にカーソルを動かすためにキーボードからマウスへ手を移動させるのって面倒ですよね。thinkpad のトラックポインタみたいにキーボードから手を離さなくても作業できる環境がデフォルトになってもおかしくはないと思う。illustratorphotoshop で作業するとき以外にそこまでの精度でカーソルをコントロールする必要はないし、それに画像を加工する場合はワコムタブレットみたいなものを使った方が便利だろうから、どちらにしても普通のマウスの出番はもう無いように思います。

 thinkpad usbキーボード