20090513;0517.

 2009年5月13日水曜日
 ポテンシャルを左右非対称にして定式化を書き換える。

 2009年5月14日木曜日
 計算におかしなところはないと思っていたのに数値計算の結果が納得行かない。単位系が変だったのかと訝しんだけれどそうでもない様子。12時頃まで見直してみたけれど寝不足だったので結局きちんと見直せたのか自信がいまいちない。先生に別の方法を示唆して頂いたけれど、式自体は僕のものでもおかしくないはず。数値計算のときに単位で時々混乱するのは物理が分かってない証拠だ。

 2009年5月15日金曜日
 朝方恐ろしい夢を見て声を上げて飛び起きる。ものすごい恐怖を感じて起きたけれど、すぐに我に返れば夢のことをほとんど覚えていない。微かに思い出せるのはQとかφとかで構成された何かの分数で、分子が誰かの首に相当していたけれど誰の首でもないというような、そういう漠然としたもの。間違いなくQはq数、φは波動関数から来ているに違いない。変な夢だったなと思っていると、これは朝永振一郎の「光子の裁判」をこの間読み返したせいではないかと思い当たる。とても有名な量子力学の二重スリットの実験を光子(粒子性と波動性を示すために波野光子さんという名前になっていて、光子は同種粒子で区別できないので顔がはっきり思い出せないという記述になっている)を被告人にした裁判で説明した小話。弁護人はディラックで、気が付くとディラック量子力学の教科書に顔を伏せて寝ていたという夢オチ。
 夜中までかかって数値計算の見通しが立つ。

 2009年5月16日土曜日
 昼頃に数値計算の結果がでたもの先生に変だと指摘される。たしかにどう考えても規格化ができていないので規格化積分をやり直してプログラムを変える。結果が少し引っ掛かるので保留。

 2009年5月17日日曜日
 新型インフルエンザの患者が増え始めているのを夕飯の後に知る。こんなときに回転寿司なんて食べに行ったことを少し悔やむ。昔はあんなところ人がご飯を食べる場所ではないと思っていたけれど最近は妙に回転寿司が好き。
 今日は1日約束があったので研究は休み。しかし計算結果が気になる。つい数日前から人が変わったように勉強していて、自分でも理由は分からない。こんな自分は初めて体験する。いくつか見聞きしたものがポンポンと上手い具合に嵌ったという後付の理由なら思いつく。でも本当のところは単に急に意識が変わっただけだろう。