run into the shadow ( with BRAIN ).


 この間、前を通ったついでにランダムウォークで Adam Fawer "Improbable"(邦題はたしか、数学的にありえない、だったと思います)を衝動買いしました。ネットで書評を読んでみると、作者の物理や数学に対する知識が浅いので特に量子力学をすこしでも齧ってる人は読んでも楽しめない、みたいなことが書いてあった。僕は劣等だけど一応は量子力学に慣れ親しんでいるはずの身なので、そんなことを言われるとがっかりする。子供の頃随分たくさん本を読んだし、日本語の本なら大体数ページ読んだだけでアタリかハズレの見当を付けることができる(高橋源一郎クラスになると2、3行で分かるらしい)。だけど英語はそんなに堪能ではないから、洋書を選ぶときはすんなりとは行かない。
 それでOにImprovableって知ってるかと聞くと、昔読んだ事があるらしくて、面白いし友達もけっこうみんな読んでた、ということ。科学のことに関しては「Dan Brownよりはまし」との評価だった。なるほど、なら大丈夫だ。あまり大きな声では言えないけれど、僕もOもDan Brownが好きなので、ときどき彼の作品の話をする。
 そのあと、Improbableの表紙を見ると、なにかが引っ掛かって、僕は本棚から Dan Brown "Angels and Demons" を取り出した。二つの表紙は実に良く似ていた。2つとも主人公がもやもやした光の中へ駆け込んでいくイラストで、まるで同じ本の表紙違いバージョンみたいだった。
 もちろん、どうでもいいと言えば全くどうでもいいことなんだけれど、僕が好きな物語のタイプの、その1つを象徴するのはこういうイラストかもしれないなと思いました。インテリが謎に満ちた訳の分からない事件に体ごとぶつかっていくみたいな。そっか、これって、マクガイバーですね。
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