いいだろうって雲の上で海洋生物学者は踊る。


 しばらく更新をしていませんでした。
 書くことも、書くための時間もエネルギーも別にあったのですが、なんとなく書きませんでした。このブログ上で小説の下書きをしてみれば、どこからでもアクセスできるし、有料サービスに入っているのでまとめて簡単にダウンロードもできるから便利なんじゃないかと思い、その試みを実行していたのですが、はやくもその目論みは破綻したようです。ここは僕自身に近すぎて、小説を書くには恥ずかしすぎるようです。

 英語の勉強の為、と言い訳がましく見ていたthe O.C.も、最後まで全部見てしまいました。本当は、くだらないドラマだ、と言いたいところですが、僕は引き込まれるように見ていました。とても面白かったです。面白いというか、本来的にドラマというのはストーリーなんてどうでもよくて、場面場面での質感が大事だと思うのですが、その質感のクオリティがとても高いドラマだったと思う。キャラクターの描写もとても良かった。最終話を見終えるととても寂しくなりました。マッシブな物語を通過した後に、僕はあの世から帰って来たような感覚でしばらく呆然自失としていることがあるのですが、O.C.もそんな感じでした。

 海外ドラマなんて見てるくせに、というのも変だけど、僕は海外に行ったことがありません。なんと今時。それどころか僕は国内においても極めて限定された場所にしか行ったことがないし、関西を出ることなんて年に1、2回くらいのものです。基本的にずっと京都にいる。初対面の人には色々なところに行ってそうだと言われるけれど、とんでもありません(そういえば全然関係ないけれど、僕は買い物をしていると店員だと勘違いされることが結構多いです。服屋でもホームセンターでも。なぜだろう?)。夏に北海道である友人の結婚式に行くため、先日生まれて初めて飛行機の予約をしたくらい僕は出不精なのです。これは自分でも意外で、僕はもっと色々なところにアクティブに出かけたりしたい筈だ、と思うのですが、実際にはそうではないらしい。
 たぶん、僕にとって場所だとか景色だとか、そういったものはどうでもいいのだと思う。ただ、誰といるか、ということだけが重要で、はっきり言ってどこで何をするかというのはどうでもいい。だから僕はあまり出掛けないのだと思う。