see ya.

 The O.C. を見ていたら急にそこだけカタカナのように「コウベビーフ」と聞こえる台詞があって、そのとき僕はご飯を食べながらぼーっと見ていたのでどきりとした。中国の56.comで見ているから、字幕が中国語なのですが、漢字の羅列の中にも確かに「神戸牛」という部分があって、なんだか奇妙な気分になる。このドラマはアメリカ、カリフォルニア州のオレンジカウンティが舞台で、基本的にはお金持ちの人々しか出てこないような物語です(みんなプールのある大きな家に住んでいて大きな車を乗り回している)。メインキャラクターの一人が漫画オタクなので、ときどきヤクザとかニンジャという日本語は聞かれますが、その他はスシくらいがせいぜい出てくる日本語で、そういう比較的日本から遠い世界でコウベビーフという言葉を聞くとは思いもしませんでした。特に僕は京都に住んでいて、神戸というのは身近なので、特別ドキリとしたわけです。

 とりとめのないことですが、最近「じゃあ」という日本語は外国人の好きな日本語のかなり上位にランキングされるのではないかという気がしています。「じゃあ」というか「じゃ」というか「ジャ」なんですけれど、「これでバイバイの意味だよ」ということを教えると、少なくともヨーロッパ付近出身の人はニタニタしながら大喜びでジャを使うようになる気がする。

 このO.C.というドラマは恋愛をメインとしてゴタゴタが展開していく、くだらないといえばくだらない話なのですが、海辺の町という舞台は悪くないし、それなりに面白いし、半分は英語の勉強のつもりで見ています。ドラマの常ですが、しばらく見ていると登場人物に馴染んできてやめられなくなる。本当は嫌気がさしてきて一度見るのをやめたのですが、また見ています。嫌気がさすのも当然で、この物語がどれだけどろどろしているかというと、それはもう相当なものです。主人公ライアンは貧乏な家の子供なのですが、彼があるお金持ちの一家に引きとられるところから全ては始まります。お金持ち一家は弁護士である父親サンディと建築家である母親キルストン、そしてその息子でライアンと同い年の高校生セスで構成されています。隣の家にはキルストンの元恋人で投機家のジミーが妻のジュリー、娘で後にライアンの恋人になるマリッサ、その妹のケイトリンと住んでいますが、ジミーが破産してしまいジュリーは離婚、そしてなんとキルストンの父親ニコルと再婚します。さらにジュリーはニコルとの結婚生活の間に娘マリッサの元彼ルークと浮気をします。ライアンはマリッサと破局を迎えるのですが、そのとき恋に落ちた転校生はなんとニコルの隠し子でした。そうそうセスにも恋人がいて、サマーという医者の娘なのですが、この家庭には母親がありません。サマーはマリッサの親友でもあります。そしてなんと高齢のためニコルがなくなると今度はジュリーはサマーの父親と結婚しようとします。親友が義理の姉妹になるわけです。もうなんだか滅茶苦茶ですね。これはあくまで荒い書き方をしているので、実際にはもっともっと事態は複雑です。それに、実際のドラマは結構ライトタッチで描かれていて、爽やかの一言に尽きる回も結構あります。

 なんだろう、特に書きたいことはないんですけれど、海外ドラマが僕は結構好きなので、だらだらと書いてしまった。ロストとか、すごい面白いですよ。