do you remember the fish school?

 ニュースによれば、日本政府は2008年から魚を原料にしたバイオディーゼル燃料で航行する船を開発するそうです。魚は海でとれるので、いわば自給自足の船だ、というようなことが書かれていました。化石燃料を使わないのでクリーンなエネルギーだと。

 これが本当に環境に良いのかどうかも疑問ですが、加えて、僕としては生命の重みというものは一体どこへ行ってしまったのかと思います。高々魚じゃないか、と言われても、食べられるのでもなく、単に船の燃料にされるというのは、なんというかもう話がおかしいように思えて仕方がない。

 他のバイオ燃料だって同じです。サトウキビを育ててそれを燃料にするというのはなんとなく腑に落ちない。オッケー。カーボンニュートラルというのは確かに素敵なアイデアだ。燃料を使ってできた二酸化炭素は、その生き物が成長する過程で吸収してくれる。人がエネルギーとして使用している分は、換算すれば植物が行った光合成の結果で、つまり極端に表現すればバイオ燃料というのは太陽エネルギーの活用に他ならない。

 だけど、そのプロセスにはやっぱり問題があるように思います。
 太陽光のエネルギーを人間が利用する過程で、人為的な生物のコントロールが行われているというのは、一個の生命種として気持ちが悪い。もし仮に象の血液が良質のガソリンになるということが分かったとしても、じゃあ象を沢山育てて、殺して血を抜いて燃料にしましょう。この燃料を燃やして発生した二酸化炭素は、象が食べる餌の植物が吸収します。環境に優しいですね。なんてことにはまさかならないと思うけれど、魚の燃料というのはこれに随分近いと思います。植物や魚を燃料にするというのは理にかなっていても二酸化炭素を出さなくても、僕には地球に優しいようには全然見えない。これって普通の感覚で考えれば、悪の組織しかやらないような方法ではないでしょうか。植物はまだぎりぎり大丈夫な感じもしますが、魚はちょっと酷いなと思います。
 
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