クリア。

 そういえばゴールデンウィーク中にコンタクトレンズを換えました。僕は高校生のときに非含水性のソフトコンタクトレンズという今から思えば愚か以外の何者でもないレンズを使っていて、そのあと2週間使い捨てのメダリスト→使い捨てではない含水性のソフトを経て、今回は2週間使い捨てのメダリストに戻しました。

 最初に非含水性のソフトを使っていたり、後に使い捨てではないソフトを使っていたり、僕のコンタクトレンズに関する選択は間違っていることが結構多いのですが、ずっと気がかりであったのに見て見ぬふりをしていたことに「アイシティでコンタクトを購入している」ということがあります。
 基本的にこういった広告をばんばんうっている大手はちょっと気をつけたほうがいいなと思っているのですが、ここでは昔友達も働いてしたし、それに一度行くと特別な欠点がない限りなかなか購入先を変えようとは思わないものです。

 でも、多分もう行かないのではないかと思う。
 とどめの一撃となったのは、今回僕のことを診察した医者が変だったからだ。アイシティでは何人かの眼科医が入れ替わって診察していて、僕は今まで同じ人に当たったことがない。だから、やっぱり傾向としては自分の看板を上げている眼科医院よりも診察に対する注意深さというものがないのではないかと思う。だから、たぶんこういうところの診察はよくないだろうな、と思っていたのですが、今まで比較的きちんとした医師ばかりだったので良しとしていた。
 今回の医師は、手がなんとなく不衛生な感じがした。僕だってこれまでに何度も眼科の診察を受けたことがあるのですが、こういう違和感を感じたことははじめてだ。手が汚いというのは医者としては死に等しい。次からは普通の開業医のところへ行こうと思う。

 もう一つずっと気になっていたことは、もしかしたらアイシティブランドのレンズを購入させようというバイアスがあるのではないか、ということです。バイアスは勿論あるでしょうが、それが実は結構強いのではないか、という懸念を僕はここのところ感じていました。

 使い捨てではないソフトに使い捨てから切り替えたのは、アイシティの人の推奨によるもので、僕としては使い捨てではないソフトレンズにはコスト以外で全くメリットがないし、そんなものを使う理由がどこにあるのか分からない、という感じだったのですが、レンズの性能が使い捨てよりも断然いい、という言葉を一度信じてみることにしたのです。
 今では、彼らの知識というのは僕の持っているもの以上ではない、と思っているのですが、当時は「もしかしたら僕の知らないことをこの人達はたくさん知っているのかも知れない」と考えていて、嘘かも知れないけれどまあ試そうと思ったわけです。
 もちろん、そのレンズはアイシティブランドのものだ。色々な保障が付いていたり、一見そんなに悪くもないように見える。だけど、今回使い捨てに戻して改めて思うのだけれど、どう考えてみてもあらゆる面で使い捨てのほうが優れている。値段は少しばかり高いかもしれないけれど、大切な目に入れるものだし、そこまで吝嗇になることもないはずだ。

 結果的に、この使い捨てではないレンズは僕の眼に巨大乳頭結膜炎をもたらした。振り返れば本当に愚かな選択をしたものだと思う。ソフトレンズというのは半分以上が水であり、つまりたとえるならスポンジだ。いくら洗浄したって消毒したって、何ヶ月も同じスポンジを眼につけるなんて尋常なことじゃない。

 そうして、結膜炎でレンズを使い捨てに換えようとアイシティを訪ねると、親切にも保障がついているので不都合がおきたのなら無料でレンズを交換してくれる、ということで、はっきりいってそれは全く根本的な解決にならないので僕はそういったのですが、もったいないからとりあえず交換してみてはどうか、ということで、一度だけ駄目もとでレンズを交換したけれど、当然それは意味を成さないので今回はきちんと使い捨てに変えました。

 ただ、そうして、結膜炎が起こるので使い捨てにすると言うと、結膜炎があるならハードのほうがいいですよ、ということでやっぱりアイシティブランドのハードを勧められる。もちろん、ハードの方が眼の健康にはいいだろうけれど、僕は装用感が悪いのには堪えられないし、運動もしないわけではないので明らかにソフトがいい。

 僕は一応はコンタクトレンズのことを良く知っているつもりだし、それでも一応はアイシティの人々をプロだとみなして意見に従ってみたのですが、はっきりいって全然いいことがなかった。彼らがある悪意を持っているか、あるいは僕のほうがよっぽど詳しい知識を持っているのかのどちらかだ。
 だから、あまり知識のない人がアイシティに任せきりだとひどい目に会う可能性もあるのではないか、と思います。たとえば僕はもう結膜炎に悩まされないと思いますが、勧告に従ってレンズを交換していたら再発は必至です。

 僕はほとんどの企業を信用していません。
 ここのところ立ち入り検査の行われているヤマダ電機で、僕は派遣のアルバイトをしていたことがあります。
 告白すると、このアルバイトは詐欺以外の何でもありませんでした。お金が良かったので、迷った後にはじめたのですが、はじめてみればそれはもうやっぱり詐欺で、僕はその仕事をやめたくて仕方なかった。
 どういう仕事かというと、僕は普通のヤマダ電機の店員のふりをして、そしてプリンターを買いに来たお客さんがキャノンのプリンターを買うように誘導するのです。もちろん、僕がお金を貰うのは派遣会社からですが、そこにお金を払っているのはキャノンです。他の会社も、様々な派遣会社を通じて、あるいはダイレクトにこういった偽店員を店に送り込んでいます。電気屋の店頭にいる販売員の半分くらいは偽者だと思ったほうがいいと思います。
 
 

2007年5月7日月曜日

 研究室に置く本棚を買いに行こうと思うも、この部屋の中にあるものだけで本棚が作れはしないか、というミッションを思いついたので、ほぼ無意味に置かれている作業用の古い机から外した扉と針金、タッカー、割り箸で即席の本棚を作る。Oが「まったく予想外のことが起きた」といって驚いてくれる。見た目は良くないけれど、そこへ机に積み上げていた本をしまうと机がとても広くなり、いい気になって机の周囲を掃除する。

 高野川沿いを夜通ると、東の山の中腹に何か光っている建物が見える。僕はつい最近それに気が付いたのだけれど、I君によればずっと以前から毎晩光っているということだった。さらにI君の調査によればそこは狸谷山不動院という真言密教の寺だということで、夕方からそこを訪ねる。奥の院を目指して山の中を歩き、帰りに少しだけ迷いそうになる。携帯電話の灯りで山を下り、そのまま自転車で祇園まで行って中華料理を食べて大学に戻る。