フィールド。

 一時期、17歳という年齢が、いくつかの凶悪犯罪によってフューチャーされていたことがあった。そのときにテレビ番組か何かで「どうして人を殺してはいけないのか?」と子供に問われた知識人がその答えを提出できなかった、というようなことが確か起こって、しばらくの間「どうして人を殺してはいけないのか?」という問いに対する答えをたくさんの人が書いたり言ったりしていたように思う。
 そして一部の人々は「大人よりも子供の方がよりラディカルな質問をする」というような、よくある「子供はすごい」理論を展開していた。はっきりいって僕はこの手の「子供の方が実はすごい」という発言をする人々のことがよく理解できない。大人のほうが明らかにすごいと思う。
 人を殺してはならない理由を答えられなかった人は、単に知識人でもなんでもなかっただけの話だ。人を殺してはいけない理由なんて義務教育を受けていれば誰でも知っている。小学校、中学校を経て経験的に身につく、といった曖昧な意味でではなく、はっきりと明文化された知識として僕達は義務教育でその理由を習っている。トマス・ホッブズとかリバイアサンとか万人の万人による闘争とか自然権とか自然法とか、続くジョン・ロックだとかその当たりの議論は社会科で習う。こんなことは17世紀の話であって、べつにラディカルでもなんでもない。僕達は自分や大事な人が死なない為に殺さないのだ。

2007年2月23日金曜日
 Kと久しぶりに会う。意外なことに今年初めてで、あけまして、と一応の挨拶。フランス人のGも一緒で、Gは僕が意味も分からず鞄に付けていたフランス語のバッチを見て、「それはフランスのお酒だ」と教えてくれた。コチは11時に閉まるので、そのまま僕とKはビリヤードへ行ったけれど、僕はこてんぱんにやっつけられる。

2007年2月24日土曜日
 Mちゃんの家で鍋をする。パソコンの修理やなんか、いろいろとすることがあって僕は遅刻。ついでにその場で前から気になっていたサントリーのウィスキー工場見学の日程が立つ。

2007年2月25日日曜日
 前日の鍋の帰り道に、梅の話をしていると、北野天満宮で梅の公開をしているというので、この日梅を見に行くことが決まり、昼からみんなして出かけるも天神さんで日曜日で梅園の公開でうんざりするくらいに人が多い。
 夕方に研究室へ戻り、Oと「やっぱり研究室が一番だ」と落ち着く。