水面。


 ”はい”か”いいえ”で答えなさい。
 あなたが次に発する言葉は”いいえ”である?

 ラーメンズのコント「QA」のラストシーン。小林賢太郎さんは色々と良く考えているなと思う。

 このところラーメンズの作品を改めて結構見ています。研究室で逃避的にyouTubeを見てしまうことがあるのですが、先日レポートを書いていて、いつの間にかyouTubeラーメンズの作品を見ていました。

 youTubeというのは、世界中の人々が色々な映像をアップしているサイトなのですが、もうありとあらゆる映像が揃っていて、日本のテレビドラマなんかも普通に見れたりします。
 もちろん、著作権の問題はあるはずだけど、今のところこのyouTubeというサイトは普通に機能している。そして、僕にはどうもこのyouTubeのようなサイトがこの先増えることはあってもなくなることはないんじゃないかと思えて仕方がない。
 一昔前に、ウィニーだとかいうものが問題になったけれど、このyouTubeは浸透の仕方が全然違うように思う。もっと深く自然に社会に入り込みつつある。インターネットが高い率で普及してからいつも言われてきたことだけど、著作権というものはもうそろそろ全然違う形態に移行するのではないかと思う。人類は知識や思考を金銭にリンクしない形で共有し始めたのかもしれない。

 それにもう取り締まりようがないですよね。インターネットの世界を総じて監視するなんてできない。もうユーザの数が大きくなりすぎた。
 昨日のニュースで「高速道路の料金所を強行突破する車が年間○○台」ということをアナウンサーが言っていた。○○台、というのは何台だったのか覚えていないのでそうしたのですが、ここの○○には何十万というオーダーの数が入っていました。ちょっとびっくりするくらいの数だった。
 高速道路の人が写って、「これからは取り締まりを強化していきます。防犯カメラの映像をより鮮明にして、悪質なものから刑事告訴していこうと思います」というようなことを言っていたけれど、相手は何十万人もいて、たとえ頑張って10万人くらい訴えても、まだ何十万人かの人々はのうのうと強行突破をして何の罰も受けない、ということが可能なのだ。こういう対策のとり方に効果があるのだろうか。

 7歳の女の子がプールで排水口に吸い込まれて死んでしまった。
 同様の事故は何度も起こっている。
 対策を求められた厚生労働省だかどこかの人が出てきて、「何年か前にも安全確認を十分に行うよう各自治体に通達したのだが、もう一度あらためて安全確保に努めるよう通達する」とほとんど意味のなさそうなことを言って、僕は本当にびっくりした。

 これは只の儀式だ。
 儀式というより茶番に過ぎない。


 7月28日金曜日
 Yちゃん、Cちゃん、I君と「つばめ」というお店で晩御飯を食べていると、雷がなって強い雨が降り出した。会計を終えて外に出てみると雨脚が強かったので、もう少しいてもいいですか、とお店の人に断って、もうすこしだけ店にいる。途中で、きりがない、とI君が雨の中帰って行き。そのあとしばらくしてから僕達も店を出ると強めの小雨になっていた。そのまま「ウッドノート」というお店で話し込んで帰る。

 7月29日土曜日
 green e books のパーティーがエトワであったので、IとT君とSさんで遊びにいく。ドレスコードはハワイだったので、僕はアロハに白いパンツでウクレレをさげてべたべたな格好で出掛けた。Pにへんな酒飲みゲームをやらされる。最初はつまらないと文句ばっかり言っていたIがいつの間にか熱中していて良く分からない。プレスリーの映画が流れていて、借りようかどうか迷っていた作品だったので中途半端に見入る。
 Yちゃんと話ながら、店の中で踊る人々を眺めていて、それから天井に目をやると、梁のような部分のコンクリートにダクトを通すためか何かの穴が空いていて、誰が置いたのか、その中に電球が付けられていた。今は点灯していないけれど、この電球をつけたらどうなるのだろうか、ということは容易に想像できた。
 僕はもう一度踊る人々を見て、それからいつもと同じ内装の店内を見渡した。そして、そうか僕はやっぱりものを作って環境を変えてしまうのが好きなんだと思った。いつもと同じ場所で、同じ空間で、そのなかで動作や会話、音楽を用いて自分たちのいる次元を変えるという行為が僕は苦手なのだと思う。たとえば話芸でどんなところででも人々を違う次元に連れて行くことのできる人というのは存在するけれど、僕にはとてもできない。
 僕はどちらかというと、天井のダクト用の穴に電球を仕込んでみた人と同じサイドにいるのだと思う。

 7月31日月曜日
 夕方にNが研究室へやってきて、話をしているうちに「今日、ゲド戦記見に行こう」ということになって、ご飯を食べてから二条のシネコンまで行ってゲド戦記を見る。ちょっと恥ずかしくなるアニメ。映画館から出ると表に停めておいた自転車がなくなっていて、盗まれたのかと思いながら探すと、勝手にガチャンとタイヤのはまる有料自転車置き場に入れられていた。そういえば、近所のツタヤにも有料駐輪場があって、歩道なんかに停めた自転車は勝手に自転車置き場にセットされてしまうけれど、僕にはこういったことが平然と行われている世の中を理解することができない。腹がたったので思わず自転車のタイヤを留めている機械を壊しそうになった。
 駅の近くの歩道に置いた自転車は毎月のように撤去される。理由はもちろん邪魔だとか通行の妨げになるだとか。でも、人が通れないほどに自転車が置かれることはあまりないし、駅の近くに自転車をとめることができる、というのはとても便利なことで、歩道にはそういった使い道があるのだ、と認識したほうが多くの人にとってメリットがあると思う。
 映画のあと、メトロへ軽く顔を出す。久しぶりにKとHちゃんに会う。BとWも来ていた。
広告を非表示にする