カメラ。

 すべきことを大量に抱え込んで、10日まで恐ろしい生活が続きそうです。近代美術館のドイツ写真展にも結局行けそうにない。僕はたぶん今日も明日も眠れないのだろうと思う。それでも11日はフリッパーズギターナイトだ。と自分を励ましていたのですが、今日Yちゃんからメールが来て11日はgreen e booksのパーティーだということが分かった。どうして重なるんだろう。どっちも行きたいけれど、大阪と京都なので梯子は無理だし、やっぱりここはフリッパーズナイトに行くことにしようと思う。

 なんとなくフルブライト奨学金のポスターが目に留まって、条件にこの4月までのTOEICの点数が必要だとあったので、TOEICを受けておこうかどうか迷っていると、タイムリーなことにご飯を食べる僕の目の前でAちゃんが次のTOEICの申し込み用紙を記入しはじめたので、ますます受けてみようかと思う。
 そのあとAちゃんを出町まで送り、その足で僕は府立図書館に延滞している本を返しに行った。図書館が開いていると、本をあれこれ物色して5冊めいっぱいに借りてしまうのは目に見えているので、今の自分の状況を考えて図書館が閉ってから図書館へ行って返却ボックスに本を入れて帰ってきた。帰りに郵便局へよって不在通知をもらっていた靴2足受け取る。

 雪がぱらついてきて、研究室にもどってOに「また雪だ」というと、彼は本当にうんざりした様子で「日本に来る前は雪が楽しみだったし、最初は感動したけれど、もう今では雪なんて大きらいだ」というようなことを言った。そういえば、最初に雪が積もったときは嬉々として部屋の窓から雪に覆われた街の写真を撮ったりしていたな、と思い出す。でも、もううんざりなのだ。京都の冬というのは、雪の降らない国からやって来た人間にあっさりと「雪は嫌いだ」という認識を与えるものなのだ。僕はそんな街でもう何年も暮らしているわけだけど。

 Iくんと夜に、研究の、というかこれからの進路の話をして、自分の危機的な立場を再認識した。この春は本気で研究をしないと、僕は完全にドロップアウトしてしまう。