バースディーパーティー。

 昨日はUと晩御飯をhalloで食べて、その後知らない人の誕生日パーティーに行った。

 どうして知らない人の誕生日パーティーなんかに行くことになったのかというと、そのパーティーで友人のMくんがDJをするからで、どういった催しになるのかは良く分からなかったけれど、とにかく僕とUはBlifeという店をなんとか見つけ出し、そして扉を開けて入った。
 入ると、そこは地下へと続く狭い廊下で、2人の白人の女の子が立っていて、そのうちの一人Kがこの日のパーティーガールだった。僕らはそこで彼女にMくんの友達だと告げ、おめでとうを言い、そして名札を貰って地下に降りた。Mくんはまだ来ていないとのこと。

 地下に降りて店内を見渡すと、基本的に日本人の姿が見当たらなかった。よく見ると少しは日本人もいたけれど、30人くらいの白人と4、5人の日本人が、狭くて暗い店のなかでひしめき合っていた。予想外の展開。

 DJはメトロでも見たことのある白人の女の子のCだった。フロアはとても狭くて10人も踊れば一杯だった。僕とUは顎鬚を貯えた老人にときどきにらまれて、なんとなくばつの悪いなかで、とりあえずお酒を買って、座るところがないので、しばらくは立ったまま飲みながら話をしていた。

 やがて、Mくんがやって来て、それからモダンなワンピースを着たKちゃんもやってきて、なんとかという服屋の人と、その同居人を交えて日本語会話圏を少しく形成した。
 気がつくとプロジェクターの映像が日本のアダルトビデオに代わっていて、それはKのリクエストでMくんが持ってきたものだった。

 「こんな展開聞いてないよ」

 「ごめん、俺も知らなかった」

 DJがMくんに代わり、僕もUもフロアに上がった。彼はきれいなハウスから始めた。
 フロアには何故か布団が畳んで置いてあって、一体これは何に使うのだろうかと思っていると、しばらく後に布団がきれいに敷かれ、Kともう一人の女の子がナースのコスプレでレスリングをするという(つまり俗に言うキャットファイト)出し物が始まってそれなりに盛り上がった。

 パーティー自体も楽しかったけれど、この日、僕ははじめてこのお店に来て、そしてお店自体を気に入った。箱代もとても安いし、何かと使い勝手の良いお店だった。じつは僕はそんなにこの誕生パーティーへ行くことに対して積極的ではなかったのですが、でも、やっぱりどこへでも顔を出してみるものだなと思った。

FANTASMA
コーネリアス, 小山田圭吾
ポリスター

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