ゼリービーンズ。
昨日はレポートを3本も提出して、その後、御飯を食べに行き、その後、自転車で夜中の山中越を越えて琵琶湖に行った。
大学ですべきことをなんとか終えたとき、時刻は既に6時で、僕はそれまでアイスクリーム以外何も口にしていなかったので、御飯を食べに食堂へ行こうとすると携帯が鳴ってメールが来た。メールはBからで、今夜御飯でも食べないか、少し遅くなるけれど、というものだったので、僕はオーケーと返事して食堂に行くのをやめ、代わりにおにぎりとパンを買った。
アパートに戻り、おにぎりとパンを食べて、それからオレンジジュースを飲むと、とたんに僕は抗うことのできない眠気に襲われて眠り込んでしまった。
9時にBからの電話で起こされる。
シャワーを浴びて、9時半に百万遍で落ち合う。
「昨日、とってもいいお店見付けたのよ」
ということで彼女に付き従ってそのお店に行くと、そこは本当に素晴らしい店だった。なんという名前かは分からないけれど、適当に自作したような木のカウンターと、おまけのような小さなテーブルが一つあるだけの小さなお店で、とても健康的でおいしい御飯が食べられる、定食は700円だけど、普通の定食屋で出てくる油の多く野菜の少ないメニューとは大違いで、食べていて体が喜ぶのが分かる。
でも、僕はやっぱり随分と消耗していたので12時で切り上げる。
ビールや焼酎の代わりに自家製すもも酒を選んだあたり、自分でも疲れてるんだなと実感した。
Bと別れて自転車に乗っていると、体はとても重いし、それにとても眠いのに、なぜか意識だけはとても元気なことに気が付いた。このまま自分の部屋に戻って眠るなんてことはできそうになかった。多分、夏で、それからこの日はやるべきことをすべてこなしたからだと思う
そこで僕はI君に電話を掛けて、ちょうど彼は暇にしていたので2人で自転車に乗って山中越を越えることにした。
でも、疲れていて眠いことも確かだったので、もう出発するには夜も遅いし、とりあえず1時間だけ様子を見る感じで走ってみよう、と12時50分に白川から山中越えに入った。
意外なことに、1時間で山中越は越えることができた。
京都から、琵琶湖まで自転車でたったの1時間で行けるというのは、今まで全く気が付かなかったことだ。琵琶湖ってやっぱり近いんですね。
実はI君の自転車にはライトが付いていないし、僕のも発電式なので、急な坂道で自転車を押して歩くときは何の役にも立たない。
山の中は、ときどきほとんど真っ暗で、その中を僕らはいつももち歩いている小さなLEDのライトと、携帯電話の灯りだけを頼りに進むはめになった。車のライトというのは本当にとても明るいのだなと実感する。
峠を越えれば、大体は下りで、これはもう飛ばすしかない。
幸い、僕のライトは飛ばせば飛ばすほど明るく付くので、なんとか視界も確保できる。
大津市街の灯りを見下ろしながら、それでも暗い曲がりくねった山道を、自転車のブレーキがキーキーとやたらうるさいのが面白くて、大笑いしながら駆け抜ける。
I君は一度こけそうになり、「ちょうど走り屋の対向車来てたし、あそこでこけてたら確実に死んでたよほんと。真っ青になった」と言っていた。
バイクと違って、自転車は制動性が低いし、タイヤもちゃちで、スピードが出ているとコーナーで小さなバンクや石を踏んでもこけてしまうので危ないことは危ない。しかも暗くて地面の様子が見えない。
それから、サスペンションがないので、スピードの出し過ぎ防止だかなんだかの為に道路をわざと凸凹にしてあるところでは、その凹凸がダイレクトに伝わってきて、カゴに放り込んであったペットボトルのジュースが飛び出しそうになって大変だった。
でも、つつがなく無事に琵琶湖。
帰りは1号で帰ろうと話していたのだけど、I君はもう自転車で帰るのは嫌だと言い、結局T君に車で迎えに来てもらい、自転車も積んで車で京都に帰る。このあいだ、冗談でそんな話をしていたけれど、まさか本当にこうなるとは思わなかった。T君ありがとう。
大学のところまで、つまり僕やI君やT君のアパート付近まで戻り、車から自転車を降ろして、外で少しだけ話し込む。空はゆっくりと白む。
僕は海辺でゆっくりとしたかったので、18切符の一人旅を計画していたのだけど、I君とT君も一緒に行くことになった。
「これは本当に、遊ぶ旅行じゃなくて、単に海の近くでゆっくりするという鄙びた旅行で、たとえばビーチではしゃぐとか観光するとか、そういうことじゃなくて、夕暮れの海岸でビールを飲みながら本を読んだりというような、特になんにもない旅行にしたいのだけど、ほんとにそんなのでもいいの?」
と念を押す。
「オーケー。問題ない」
それでは、旅の計画でも立てなくては。
なんといっても夏なのだ。
大学ですべきことをなんとか終えたとき、時刻は既に6時で、僕はそれまでアイスクリーム以外何も口にしていなかったので、御飯を食べに食堂へ行こうとすると携帯が鳴ってメールが来た。メールはBからで、今夜御飯でも食べないか、少し遅くなるけれど、というものだったので、僕はオーケーと返事して食堂に行くのをやめ、代わりにおにぎりとパンを買った。
アパートに戻り、おにぎりとパンを食べて、それからオレンジジュースを飲むと、とたんに僕は抗うことのできない眠気に襲われて眠り込んでしまった。
9時にBからの電話で起こされる。
シャワーを浴びて、9時半に百万遍で落ち合う。
「昨日、とってもいいお店見付けたのよ」
ということで彼女に付き従ってそのお店に行くと、そこは本当に素晴らしい店だった。なんという名前かは分からないけれど、適当に自作したような木のカウンターと、おまけのような小さなテーブルが一つあるだけの小さなお店で、とても健康的でおいしい御飯が食べられる、定食は700円だけど、普通の定食屋で出てくる油の多く野菜の少ないメニューとは大違いで、食べていて体が喜ぶのが分かる。
でも、僕はやっぱり随分と消耗していたので12時で切り上げる。
ビールや焼酎の代わりに自家製すもも酒を選んだあたり、自分でも疲れてるんだなと実感した。
Bと別れて自転車に乗っていると、体はとても重いし、それにとても眠いのに、なぜか意識だけはとても元気なことに気が付いた。このまま自分の部屋に戻って眠るなんてことはできそうになかった。多分、夏で、それからこの日はやるべきことをすべてこなしたからだと思う
そこで僕はI君に電話を掛けて、ちょうど彼は暇にしていたので2人で自転車に乗って山中越を越えることにした。
でも、疲れていて眠いことも確かだったので、もう出発するには夜も遅いし、とりあえず1時間だけ様子を見る感じで走ってみよう、と12時50分に白川から山中越えに入った。
意外なことに、1時間で山中越は越えることができた。
京都から、琵琶湖まで自転車でたったの1時間で行けるというのは、今まで全く気が付かなかったことだ。琵琶湖ってやっぱり近いんですね。
実はI君の自転車にはライトが付いていないし、僕のも発電式なので、急な坂道で自転車を押して歩くときは何の役にも立たない。
山の中は、ときどきほとんど真っ暗で、その中を僕らはいつももち歩いている小さなLEDのライトと、携帯電話の灯りだけを頼りに進むはめになった。車のライトというのは本当にとても明るいのだなと実感する。
峠を越えれば、大体は下りで、これはもう飛ばすしかない。
幸い、僕のライトは飛ばせば飛ばすほど明るく付くので、なんとか視界も確保できる。
大津市街の灯りを見下ろしながら、それでも暗い曲がりくねった山道を、自転車のブレーキがキーキーとやたらうるさいのが面白くて、大笑いしながら駆け抜ける。
I君は一度こけそうになり、「ちょうど走り屋の対向車来てたし、あそこでこけてたら確実に死んでたよほんと。真っ青になった」と言っていた。
バイクと違って、自転車は制動性が低いし、タイヤもちゃちで、スピードが出ているとコーナーで小さなバンクや石を踏んでもこけてしまうので危ないことは危ない。しかも暗くて地面の様子が見えない。
それから、サスペンションがないので、スピードの出し過ぎ防止だかなんだかの為に道路をわざと凸凹にしてあるところでは、その凹凸がダイレクトに伝わってきて、カゴに放り込んであったペットボトルのジュースが飛び出しそうになって大変だった。
でも、つつがなく無事に琵琶湖。
帰りは1号で帰ろうと話していたのだけど、I君はもう自転車で帰るのは嫌だと言い、結局T君に車で迎えに来てもらい、自転車も積んで車で京都に帰る。このあいだ、冗談でそんな話をしていたけれど、まさか本当にこうなるとは思わなかった。T君ありがとう。
大学のところまで、つまり僕やI君やT君のアパート付近まで戻り、車から自転車を降ろして、外で少しだけ話し込む。空はゆっくりと白む。
僕は海辺でゆっくりとしたかったので、18切符の一人旅を計画していたのだけど、I君とT君も一緒に行くことになった。
「これは本当に、遊ぶ旅行じゃなくて、単に海の近くでゆっくりするという鄙びた旅行で、たとえばビーチではしゃぐとか観光するとか、そういうことじゃなくて、夕暮れの海岸でビールを飲みながら本を読んだりというような、特になんにもない旅行にしたいのだけど、ほんとにそんなのでもいいの?」
と念を押す。
「オーケー。問題ない」
それでは、旅の計画でも立てなくては。
なんといっても夏なのだ。