パリ。

 日曜日、前々回のブログの最後で触れたように、関西日仏学館のパリ祭へ行きました。I君とT君とM君も来ると言っていたのですが、僕は見たいライブがあったのでみんなよりも先に一人で行った。

 日仏学館の庭に入ると、人は思ったよりも遥かにたくさんいて、そして僕はすぐに中古のレコードや本が売っているコーナーへ行った。もともとこの催しにはDJで参加しているNさんの誘いでやってきたので、Nさんに「着いたよ」と電話したのだけど、電話に出て会話をいくらもしないうちに切られてしまった。後で聞いたところによると、その時彼女はまさしく僕がレコードを漁っていたその庭でレコードをかけていて、電話するまでもない位置に僕を見付けたので手を振りまくったとのことだけど、僕は全く気が付かないで、そのまま建物の中に入ってしまったのだった。
 そういえば、この日はなんとなく視野狭窄的な一日だった。 

 3階のサロンでLa Bossaのライブを見る。
 やっぱり谷さん(vocal)ってすごいなと思う。
 CDではときどき聞くけれど、ライブは2、3年くらい前の夏に神戸のcafe fishで見て以来。このときもNさんの誘いでイベントに出掛けたのだけど、そこで僕は初めてLa Bossaの存在を知ってすっかり気に入った。
 廊下と、テラスへのドアを開け放したサロンでのライブはまるで室内ストリートライブといった気軽さと平和さを持っていた。おまけに後ろには簡易バーができていてお酒が買える。適度に適当な感覚。

 6時から庭でパリまでの航空券だとか自転車だとかワインだとかパンの当たる抽選会。
 驚くほどの人出で、日仏学館の庭は身動きが取れないくらいの満員状態。
 それで、僕は結局何も当たらない。

 そのあと、I君とT君もやって来て、串焼きの肉を食べたりワインを飲んだりライブを眺めたりしてご飯を食べて帰る。
 全体的にスローな一日。