コミュニケーション。

 一昨日の夜、Kさんとご飯を食べに行くと、お店では比較的シンプルなドラム中心の音楽が流れていて、僕はご飯を食べたり、話をしたりする調子が少しだけ変だった。彼女もなんとなくその音楽が気になる様子で、閉店時間近くにリズムが早くなったときは、「これって早く出ていけってことなんじゃない」「この店版の蛍の光だ」というような会話をした。

 そういえば、僕は音楽を聴きながらご飯を食べることがあまり得意ではありません。
 ご飯を作るときにはほとんどいつも音楽を聴いていますが、ご飯ができて食べるときには必ず消します。どんなにいい曲でも耳障りに聞こえてしまう。
 そして、代わりに本を引っ張り出してきたり、テレビを点けてみたりします。

 どうして音楽が駄目で、本やテレビは良いのか、というと、それは音楽はとても肉体に近いからではないかと思う。
 特にリズムは体の何かを捕まえてしまうので、食べるという生理的活動の妨げになるのではないかと思う。

 彼女は芸大を卒業して、今はIT関連の会社で働いているのですが、最初は何も知らないと言っていたのに、春から短い間働いただけで随分と色々勉強したことが伺えて、三日あわざればなんとかという言葉を思い出した(女の子だけど)。

 昨日は午後からNTTコミュニケーション科学基礎研究所のオープンハウスに行った。
 去年は友達と行ったのですが、今年は一人で行きました。そうして、とても我侭に時々話し込んでいると、すぐに終了時間になってしまい、とても偏った見方になってしまった。
 一応専門分野に近いので量子コンピューティングの研究を二つ見て、その後昔少しだけ勉強していた視覚や聴覚の研究をいくらか見ているとすぐに時間になってしまった。視覚の研究を解説してくださった方がしきりに僕の名札を見て気にしていらしたので、一体何かと思っていたら、僕の大学の視覚の先生の共同研究者だとのことで、なんとなくほっとした。

 この日、僕はたくさん新しいことを知ったし、初対面の研究者の人達と会話をするという機会にも恵まれた。
 説明して頂いた研究に対して、質問をしたり、拡張を提案するにはある程度の知識が必要で、そういうものが僕にはまだまだ不足しているので、このような場所で質問をしたり話しかけたりするのはためらいもあるし、体力も消耗する。でも、ときどきはうまく話を広げることもできたし、いい訓練になったと思う。

 驚くような研究成果もたくさんあったけれど、この日一番印象深かったのはNTTの研究者の方たちがみんなとても自分の研究内容の説明に熱心だったということです。
 自分の行っている研究に対して、もちろんプロフェッショナルであり、そこに楽しみを感じていないとできない説明の仕方だった。僕も楽しかったし、同時に感謝せずにいられなかった。
 すばらしい研究所だなと思う。

 NTTを出て、バスに乗り、電車に乗り換えるとBさんから「生春巻き好き?」というメールが来たので「とても好きだ」と答えると、夜に作ってくれるということなので、一度大学に寄ってからBさんの家に行った。
 そして、二人で暗中模索しなんとか生春巻きを作って食べ、しばらく話をしているとお腹が空いてアボガドパンを食べて、また話をしていると朝だったので「これって金曜の夜のすごし方ではないね」と言いながら帰って眠った。

 今日はT君と国際会館までファッションカンタータを見に行った。
 雨にも関わらずものすごい人出。
 基本的にはファッションショーだけど、僕は音楽にばかり気をとられていた。結果的にはバイオリンが欲しくなった。
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