メキシコといえばアミーゴ。

 これまでの僕の生き方というのは、どちらかというと「犬も歩けば棒に当たる」といったタイプのずいぶんとフラフラしたものだった。目的を定めて、戦略を練り、そして気合を入れて最短コースを突っ走る(とこないだ堀江社長の単語集”ホリタン”を立ち読みしてみたら書いてあった)、というようなことがほとんどなくて、買い物一つとっても単にフラフラしていることが多い。

 高校生の頃に三代目魚武濱田成夫の本を読んだことがある。彼は「目立つ格好をしてフラフラしていれば誰かすごい人に遭遇するのではないか」と一時期変な格好で街中をふらふらしていたらしい。僕は彼の作品や生き方にほとんど共感を覚えることはないけれど、まあフラフラしていれば何かにぶつかるのではないか、という期待は理解することができる。

 でも、僕の場合フラフラすることに有限な人生のリソースをたくさん配分しすぎたような気がする。一冊の本を買いに丸善に入り、目的の本を買った後に立ち読みをしていて気が付くと2時間くらい経過していたりする。スーパーマーケットにケチャップを買いにいって、ついでに何か欲しいものがあるかもしれないとうろうろして30分が経過する。
 そうして、気が付くと26歳になっていて、なのに僕はまだどこにも自分の拠り所みたいなものを作ることに成功していない。

 それでまあ、しばらくまっすぐに歩いてみようと思います。

 夕方に雨のなかをI君とカナートまで買い物に出掛けた。明日、彼の部屋でタコスの会をするので、その買出しです。その途中でミスタードーナツのなんとかいうリスのキャラクター(調べるとハニーシッポだった>tadaki)のキーホルダーを拾った。箱は手に入らなかったけれど、ちょっと近づいたわけです。こういうのはやっぱりフラフラの効用とも言えなくない。

 タコスの会のときにプロジェクターで投影するため、ストーリーはないけれど映像はきれいなDVDを探そうということで、昨日I君とツタやにいくと、なんとバーニングマンフェスティバルのDVDがあったので新作にもかかわらず借りた。でも、変な編集で見れたものではなかった。もっと普通のドキュメンタリーのように編集すべきだと思う。
 それからハワイのDVDも借りたのだけど、こっちもあまりぱっとしなかったので、明日また何か借りに行こうと思う。南国のにぎやかな映像があればいいと思う。