草原を渡る風を、こんなに長い間眺めていてもいいのだろうか、と僕は思う。その昔、一人の作家が小さな号令をかけたとき、その年僕は生まれて、本当は歌を聴こうとしていた。今までずっと。マミコは「止まっている風を風とは誰も呼ばないのよ」と言ってフラ…
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